オーディオの足跡

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D-7の画像
 解説 

D-10の設計思想を継承し、HDCDにも対応したCDプレイヤー。

HDCDデコーダーを搭載しており、HDCDに対応しています。
また、8倍オーバーサンプリングインターポレーションを行う際に、ディザ信号に音楽信号に違和感を与えないエネルギー分布周波数特性を持たせて最低ビットの保管をすることで、通常のCDの再生時にも自然な臨場感を実現しています。

D/A変換部には20bitサインマグニチュードDACであるPCM1702を採用しており、マルチビットDAC最大の欠点であるゼロクロス歪を解決しています。さらにD-7では厳選したKランク仕様の高信頼度デバイスを採用しており、徹底したローディストーション化を実現しています。

電源部には低損失で急速充放電特性の極めて良い新開発の大容量カスタムコンデンサーを採用しており、リアルタイムに瞬時供給力のある電源が構成されています。これによってマルチビットDACの電流変化に対応する安定性を実現しています。
また、十分大きな電源トランスの巻線を用途に応じて4系統に分割し、STARサーキットなどの電流干渉を防ぐノウハウを用いることで、各回路の電源部を介しての干渉を防いでいます。

DACの出力はビットに対応した電流の変化で送り出されます。これを音楽信号としての振幅として取り出すためには電圧に変換する必要があります。この機能を持たせるI/Vコンバーターにはラックスマン独自のSSC回路を採用しており、DACのレスポンスにリアルタイムに反応するアナログ回路の構築によって極めて正確な電圧変換を実現しています。

デジタル回路とアナログ回路の相互干渉を防ぐため、D-7ではレーザーピックアップの微小信号を増幅するRFアンプやEFM復調、誤り訂正などのデジタル信号処理部はドライブメカに内蔵させ、その出力をシールドボックスを貫通させて直近のデジタルフィルターに入力しています。また、全体のプロセスをコントロールするコントロールマイコンもデジタルフィルターのすぐ隣に配置しています。
このように、非常に小さなエリアにデジタル回路を納める合理的な配置設計によってデジタル信号の劣化を防ぎ、純度の高いアナログ信号を確保しています。

ディスクトレイには適度な内部損失を持つ高密度FRP樹脂製トレイを採用しています。このトレイは回転中は機械的に固定される構造となっているため、振動に弱いトレイの弱点を克服しています。
また、シャーシの中央、メカニズムの両サイドを前後に2本のチャンネルが貫通する構造によって強固な剛性筐体を構成し、メカニズムをしっかりとマウントしています。この構造は筐体内部を3個のシールド区画にわけ、それぞれの区画に収納された機能ユニットの相互干渉をほぼ完全に回避しています。さらに、中央のメカニズム部分全体がカバーされることで光漏れによるレーザーピックアップ出力信号の汚れを防いでいます。

ベースシャーシには強剛性と適度な内部損失を持つガラス繊維含有FRPベースシャーシを採用しています。

高品位なカスタムパーツをふんだんに採用しています。
特にI/Vコンバーターをはじめとするアナログ回路には特殊コート・カーボン抵抗や銅管シールド付き銅箔スチロールコンデンサーなどの高品位パーツを採用しています。

大型トロイダルコアのパルストランスによるコアキシャルデジタル出力や、AES/EBUバランスデジタル出力を搭載しています。
また、アナログ出力にはRCAピン端子の他にバランス出力のXLR端子も装備しています。

メタルボディのワイヤレスリモコンが付属しています。
ディスプレイオフ機能も搭載しており、部屋の明るさや状況に応じてリモコン操作でディスプレイを消すことができます。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
量子化ビット数 16ビット直線量子化
サンプリング周波数 44.1kHz
チャンネル数 2チャンネル(ステレオ)
周波数特性 20Hz~20kHz ±0.5dB
ダイナミックレンジ 97dB(EIAJ)
S/N比 101dB(EIAJ)
チャンネルセパレーション 106dB(BPF-1kHz)
全高調波歪率 0.003%(1kHz)
出力レベル Coaxial:2V
Balance:4V/10kΩ
デジタル出力方式 デジタルオーディオインターフェイス
デジタル出力レベル Coaxial:0.5Vp-p/75Ω
AES/EBU:5Vp-p/100Ω
ピックアップ方式 半導体レーザーピックアップ
メモリー可能曲数 24曲
電源 AC100V、50Hz/60Hz
最大外形寸法 幅467x高さ161x奥行425mm
重量 12.5kg
付属 ワイヤレスリモコン