ALPINE/LUXMAN D-100
¥55,000(1986年4月発売)
解説
ラックスマンの第2世代モデルとして開発されたフルコンぽサイズのCDプレイヤー。
ピックアップ部には3ビーム方式を採用しています。
3ビーム方式では信号を読取るメインビームとは別に2本のサブビームを搭載しており、より正確なトレーシングを実現しています。
サーボ回路にはトラッキングサーボを採用しており、メインビームのトラッキングエラーをサブビームが読み取ることで微妙な位置ズレでも正確に検出し、リアルタイムで補正します。
また、サーボ回路は感度を上げると振動や外部の衝撃に強くなりますが、音楽信号と無縁のディスクの汚れや微細な傷まで検出してしまうため誤動作を起こす恐れがあります。そこでD-100では情報記憶トラックから変異に応じたサーボゲインを設定しており、それぞれの条件に対して適切なサーボゲインを設定することであらゆる条件に対して適切なサーボが作動するようにしています。
D/Aコンバーター以降の全アナログ信号回路にラックスマン独自のS.T.A.R.回路を採用しています。
この方式では各回路ブロックへ送り込むアースラインや給電ラインを共有化せずに各ポイントへダイレクトに供給しており、それぞれの回路の共有インピーダンスを徹底排除しています。
D-100ではD/Aコンバーターのクロックをメインクロックとしており、マイコンクロックやシステムクロックはメインクロックより分周したものを送り出して同期しています。これにより複数のクロックを用いることで発生するビート現象を防いでいます。
デジタル系とアナログ系で電源を独立させることで高周波パルス成分による音質劣化を防いでいます。
16曲ランダムメモリーやサーチモニター、全曲/プログラムリピートなどの機能を搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しており、別売りタイマーを組み合わせることで目覚まし再生が可能です。
ディスプレイにはFL管を採用してます。
ヘッドフォンボリュームを搭載しています。
ディスクトレイにはタッチセンサー方式を採用しており、オープン/クローズボタンを押さずにCDトレイ前面に振れるだけでセンサーが動作し、トレイを収納します。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
ピックアップ方式 | 3ビーム半導体レーザー光方式 |
標本化周波数 | 44.1kHz |
量子化ビット数 | 16ビット直線量子化 |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.5dB |
ダイナミックレンジ | 90dB(1kHz) |
全高調波歪率 | 0.005%(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 87dB |
最大出力 | 2.0Vrms |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅438x高さ85x奥行313mm |
重量 | 4.4kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RD-100 |