LUXKIT A501/A501Limited
A501:¥55,000(1980年頃)
A501Limited:¥80,000(1982年頃)
解説
A500シリーズの第1弾として開発されたパワーアンプキット。
A501はA級/AB級ステレオとA級/AB級モノラルの4つのモードをスイッチ切替できる設計となっています。
デュオ・ベータ回路を搭載しており、裸特性の優れたアンプを前提に、適量NFBとDCサーボを組み合わせることでふくよかな中高域と引き締まった低音域を確保し、バランスの良い音質を得ています。
回路方式は全段プッシュプル構成となっており、初段に低歪率のカスコード・ブートストラップ差動入力、プリドライバ段にコンプリメンタリ・プッシュプル回路、ドライバ段にダーリントン接続を採用しています。
従来のヒートシンクに比べて放熱効果の高いオーディオ用大型ヒートパイプを採用しています。また、電源部には350VAの大型トランスや15,000μFの大容量コンデンサなどを投入しています。
金属シャーシを使わない構成によって磁性体歪を低減しています。
A501Limitedは同じ回路構成を採用しつつ贅沢なパーツを採用したキットで、ガラスエポキシ70μ銅箔の基板や、銅箔使用のスチロールコンデンサ、音質対策済のオーディオ用電解コンデンサ、無酸素銅線による配線材/ACコードを採用しています。
A501用にA501Limited化用のCRパーツセットがありました。
※A501は初期と後期でパネルデザインが異なるようで、1981年頃まではページ下部のデザインでした。
機種の定格
型式 | パワーアンプキット | |||
モード | ステレオAクラス | ステレオABクラス | モノラルAクラス | モノラルABクラス |
動作 | 純Aクラス | ABクラス | 25Wまで純Aクラス 25W以上はABクラス |
ABクラス |
実効出力(8Ω負荷) | 25W+25W | 100W+100W | 100W | 300W |
全高調波歪率(8Ω負荷、定格出力時) | 0.007%以下 | 0.01%以下 | 0.04%以下 | 0.05%以下 |
周波数特性 | DC~200kHz -1dB | DC~100kHz -1dB | ||
入力感度 | 430mV | 850mV | 430mV | 740mV |
SN比(IHF-A、入力ショート) | 105dB以上 | 115dB以上 | 110dB以上 | 120dB以上 |
付属装置 | 入力レベルコントロール Aクラス/ABクラス切換スイッチ ステレオ/モノラル切換スイッチ DCドリフト検出によるスピーカー保護回路 過電流防止回路 |
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消費電力 | 190W | 最大400W | 最大250W | 最大650W |
外形寸法 | 幅445x高さ143x奥行304mm | |||
重量 | 10.5kg | |||
別売 | A501のLimited化キット CR501L(¥44,000) |