- LUXKIT A3500
- ¥59,500(1972年2月発売) 
解説
ラックスキットの代表的な管球式メインアンプキット。
            
            出力トランスにはSQ38FDやMQ60などに使用されているOY15型を採用しており、出力管に6CA7を用いたプッシュプル方式のウルトラリニア接続で40Wの出力を得ています。
            また、出力管には6L6GCや50CA10なども僅かな変更だけで使用できるよう設計されています。
            
            ドライバ回路(位相反転回路)にはリークムラード型と呼ばれるカソード結合回路を採用しています。
            この回路方式ではゲインが高くとれるメリットを持っていますが、上下のゲインにアンバランスが生じるという欠点を持っています。A3500ではこの回路に増幅度の大きい6AQ8を採用しており、プレート抵抗を上下同じとしてもアンバランスが殆ど無視できるように処理しています。
            
            A3500ではアンプ全体にわたって裸特性を向上させており、強度の負帰還をかけることなく優れた特性を確保しています。
            また、負帰還回路にはMLF回路(マルチプル・ループ・フィードバック回路)と呼ばれる独自の方式を採用しており、可聴全帯域にわたって歪を低く抑え、負荷の変動に対しても安定性を保っています。
            
            電源部には様々な出力管に対応できるように余裕を持った電源トランスを採用しています。また、ハム成分の原因となるリップルを除去するために用いるチョークコイルには、A3500用に設計されたものを採用しています。
            
            A3500ではプリアンプ用の電源を取り出せるように設計されており、プリアンプキットA3300と組み合わせるときにはコネクタコードによって電源の供給が可能です。
            
            ボンネットが付属しています。
            
            50CA10・CRチューブ・キットが別売で販売されていました。
			
機種の定格
| 型式 | 管球式パワーアンプキット | ||
| 連続実効出力 | 
 | ||
| 全高調波歪率 | 0.5%以下(1kHz) 1%以下(55Hz、10kHz) | ||
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz -1dB以内 | ||
| 入力感度 | 750mV(6CA7・UL接続時) | ||
| 入力インピーダンス | 250kΩ | ||
| SN比 | 90dB以上 | ||
| 残留雑音 | 1mV以下 | ||
| ダンピングファクター | 約10 | ||
| 付属装置 | 入力レベルセット プリアンプ(A3300)用電源コネクタ | ||
| 使用真空管等 | 
 | ||
| 消費電力 | 250W(両ch同時動作、最大出力時) | ||
| 外形寸法 | 幅465x高さ168x奥行206mm | ||
| 重量 | 16kg | ||
| 付属 | ボンネット | ||
| 別売 | 50CA10・CRチューブ・キット TU35(¥5,900) アッセンブリマニュアル(¥500) | 
.jpg)
.jpg)
.jpg)