LUXMAN A2500
¥42,100(1972年12月発売)
解説
KMQ8の改良型にあたる管球式パワーアンプキット。
出力段には内部抵抗が低く、低域特性の優れた3極出力管の6RA8と優れた特性で定評のあるOY14型の出力トランスを組み合わせて使用しています。3極出力管は5極出力管にくらえて高いドライブ電圧が必要となりますが、A2500ではドライブ回路にカソード結合型のムラード回路を採用し、十分なドライブ電圧を得るとともに低域に関する時定数を少なくしています。
アンプの裸特性を改善するため、初段に6AQ8、位相反転段に12AU7といずれも3極管を採用しており、出力段と合わせて全段にわたって3極管を採用しています。この構成によって裸特性が優れたアンプに仕上がっています。
A2500では優れた裸特性を確保したことで、NFB量の可変が可能となっています。
NFBの標準量は14dBに設定されており、この量の約半分である6dBのNFBをかけるだけでオーディオアンプとして十分満足できる特性が得られるようになっています。
ボンネットは別売りオプションとなっていました。
機種の定格
型式 | 管球式パワーアンプキット |
連続実効出力 | 10W+10W(4Ω、8Ω、16Ω) |
全高調波歪率 | 1%以下(NFB14dB) 2%以下(NFB6dB) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz -1dB以内(NFB14dB) 30Hz~20kHz -1dB以内(NFB6dB) |
入力感度 | 750mV(NFB14dB) 290mV(NFB6dB) |
入力インピーダンス | 100kΩ |
残留雑音 | 0.5mV以下(NFB14dB) 1mV以下(NFB6dB) |
付属装置 | 入力レベルセット プリアンプ(A3300)用電源コネクタ |
使用真空管 | 6RA8x4 12AU7x2 6AQ8x1 |
使用半導体 | SD1Bx4 S1RB-40x1 1S1850x1 |
消費電力 | 140W(最大出力時) |
外形寸法 | 幅410x高さ145x奥行190mm |
重量 | 9.6kg |
別売 | ボンネット B-60(¥5,000) アッセンブリマニュアル(¥500) |