LUXKIT A-3040
¥260,000(1988年頃)
解説
管球式コントロールアンプのキット。
全ての回路をSRPP出力で統一し、イコライザ回路には高増幅率の双三極管12AX7を初段および出力段に採用しています。
また、フラットアンプには12AU7を使用したイコライザー回路と基本的には同一の回路構成とし、最終段にはフラット段と同じく12AU7を使用し、SRPP出力によるシンプルな設計となっています。
また、定数の値を厳しくセレクトしてリニアリティを高め、低歪率の出力回路を構成しています。
電源部では、イコライザー回路やトーン回路へ供給する電源を完全に分離することで、各増幅間の信号干渉による歪や音の濁りを改善しています。
また、ヒーター回路についても同様に相互干渉歪を防ぐため、ヒーター回路をそれぞれ独立安定化してよりピュアな音作りを図っています。
電源回路を完全分離した開発コンセプトは、もう一つの理由に、各増幅ブロックを最高のクオリティにするという目的があり、増幅回路は電源回路を含めたトータルチューニングによって決定し、イコライザー段、フラット段の電源を独立分離させています。
無理が無く自然で素直な音質調整が可能なLUX方式NF型トーンコントロール回路を採用しており、使いやすさを考え低音と高音用ともに連続可変可能なディテントボリュームを使用しています。
最大変化量は±10dB、ターンオーバーポイントは低域用が200Hz、高域用が4kHzに設定されています。
機種の定格
型式 | 管球式コントロールアンプキット |
出力電圧 | 定格:2V 最大:20V以上 |
全高調波歪率 | 0.05%以下(1kHz、1V) |
入力感度(出力1V) | Phono MM:1.8mV CD、Line、Tuner:170mV |
入力インピーダンス | Phono MM:50kΩ CD、Line、Tuner:100kΩ |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB以内 CD、Line、Tuner:5Hz~100kHz -1dB以内 |
SN比(IHF-A補正) | Phono MM:81dB以上 CD、LIne、Tuner:97dB以上 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅493x高さ142x奥行403mm |
重量 | 11.5kg |