
LUXMAN PL45
¥75,000(1967年発売)
解説
最後の管球式プリアンプとして決定版になるものを目指して開発されたコントロールアンプ。
イコライザ段はカソードからカソードへNF回路を構成するK-KNF型を採用しています。
この回路方式はマランツのModel7に使用sあれた方式で、それ以前から高級機にしばしば採用されていました。また、イコライザ特性には特に注意が払われており、抵抗やコンデンサ類を厳選することで0.5dB以下におさえています。
テープのイコライザ特性は高域を4dBの範囲で変化させることができます。
トーンコントロールにはLUX方式NF型を採用しており、これに湾曲点の切換え回路を加えています。
調節器はアッテネーター式で上昇5段、下降5段のステップとなっています。また、ディフィートスイッチも備えておりワンタッチでフラットな特性が得られます。
フィルターには12dB/octの急峻なものを採用しており、プログラムソースへの影響を抑えています。
スイッチ類にはPL45のために開発されたものを採用しています。
背面には昇圧トランスを挿入するソケットが設けられています。ここに昇圧トランスを挿入することで低出力のMCカートリッジをそのまま使用できます。
標準品として6421Sを装備しており、必要に応じて6400シリーズの昇圧トランスの挿し替えも可能です。
機種の定格
型式 | 管球式コントロールアンプ | ||||||||||||
歪率 | 0.1%以内(出力2V、1kHz) | ||||||||||||
周波数特性 | 30Hz~20kHz ±0.5dB以内(20Hz以下カット) | ||||||||||||
出力電圧 | 2V(定格) 10V(最大) |
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入力感度(出力1V、1kHz) | Tape9.5cm:0.6~3.2mV Tape19cm:0.7~3.5mV Phono1:0.6~3.2mV Phono1(入力トランス):0.02~0.1mV Phono2:0.6~3.2mV Aux1/2:70mV~360mV Mic、Center mic:1.5~7.6mV |
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入力インピーダンス | Tape(9.5cm/19cm):100kΩ Phono1/2:50kΩ Phono1(入力トランス):60Ω Aux1/2:200kΩ Mic:200kΩ |
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S/N比(IHFM規格) | Tape:80dB以上 Phono:80dB以上 Mic:80dB以上 Aux:90dB以上 |
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イコライザ特性 | NAB(9.5cm/19cm):30Hz~15kHz ±0.5dB以内 ※10kHzにて±4dB間可変 RIAA:30Hz~15kHz ±0.5dB以内 |
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トーンコントロール | LUX方式NF型、ステップ式 低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz 高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz ディフィートスイッチ付き |
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フィルター | 低域カット:50Hz/100Hz、12dB/oct 高域カット:5kHz/9kHz、12dB/oct |
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付属機能 | テープモニター DIN録再コネクター ACコンセント 昇圧トランス挿入ソケット |
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使用半導体等 |
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消費電力 | 33W | ||||||||||||
外形寸法 | 幅476x高さ180x奥行275mm | ||||||||||||
重量 | 12.3kg | ||||||||||||
付属 | 昇圧トランス 6421S | ||||||||||||
備考 | 昇圧トランスについて
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