
LUXMAN M-07
¥750,000(1987年12月発売)
解説
真正のピュアA級方式と非常に強力な電源部を採用したステレオパワーアンプ。
効率を追求した擬似A級方式ではなく、最大出力まで一定のバイアス電流を供給する真正のピュアA級アンプを採用するとともに、100W+100Wのハイパワーを達成しています。
非常に強力な電源部を採用しています。
M-07では、L/Rアンプ用、L/R冷却ファン用、デジタル表示用と機能ブロックごとに独立したトランスを搭載しており、アンプ重量の大半をこの電源トランスのみで占めています。この構造によって相互干渉を徹底的に排除し、音質を向上させています。
アンプ用に採用された9kgの電源トランスはボビンを排した無酸素銅線による手巻き仕様とすることでスーパーレギュレーションを実現しています。高いエネルギー供給能力と余裕のある出力段により2Ωの低インピーダンス負荷にも対応しています。
音楽信号の瞬時の出力変化をピーク値で表示するデジタルピークパワーメーターを搭載しています。
このメーターは表示系全体の電源をOFFにでき、信号系から完全に切り離すことも可能です。
ツインモノリシック構造を採用しており、電源コード、電源トランスから基板にいたるまでL/Rを完全分離し、ちょうど一つのケースに2つのアンプが収まった構成となっています。これによちチャンネル間の相互干渉を排除しています。
ボトムシャーシには剛性が高く比重の大きい特殊素材を採用しており、18mm押出材のフロントパネルや硬質木製キャビネットの採用と相まって不要振動を徹底排除しています。
厳選した超静粛冷却ファンをL/R独立装備しています。
このファンは電源OFF後もアンプが冷却されるまで回り続ける安全設計となっています。
PC-OCCによる配線や窒素ガス封入金接点リレー、電源インピーダンスを低減するバスバー、固定抵抗使用の高精度アッテネーターなど、高音質のパーツを使用しています。
入力端子は通常のコアキシャルタイプの他にキャノンタイプも搭載しています。
キャノンタイプでは反転アンプを介さないダイレクトバランス入力にも対応しています。
ステレオパワーアンプとしてだけでなく、大出力のモノラルパワーアンプとしても使用できます。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ | ||
連続実効出力 | 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz、A級、両ch同時動作) 400W(8Ω、20Hz~20kHz、モノラル(バランス入力)使用時) |
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入力感度 | 1V(100W、ステレオ使用時) 1V(400W、モノラル使用時) |
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入力インピーダンス |
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入力レベル調整 | 50kΩ固定抵抗切換式、12ポイントアッテネーター(Coaxial) | ||
全高調波歪率 | 0.008%以下(8Ω、両ch動作) 0.008%以下(8Ω、モノラル使用時) |
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混変調歪率 | 0.008%以下(8Ω、60Hz:7kHz=4:1) | ||
周波数特性 | 5Hz~300kHz +0 -3dB | ||
SN比 | 120dB(IHF-A) | ||
ダンピングファクター | 500(8Ω、50Hz) | ||
付属装置 | ピークホールド付きデジタルピークパワーメーター メーターOFFスイッチ Coaxial/Balance入力切換スイッチ BTL接続スイッチ エレクトロスタティックスピーカー用端子 ファンスピード3段階切換えスイッチ ラインフェーズセンサー |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 280Wx2 | ||
外形寸法 | 幅438x高さ220x奥行474mm | ||
重量 | 52kg |