
ALPINE/LUXMAN LV-103u
¥89,000(1986年10月発売)
解説
LV-103のコンセプトを引き継ぎつつ改良が施されたプリメインアンプ。
LV-103と同様に真空管とMOS-FETのハイブリッド構成となっており、初段にはFETを使用し、高耐圧とリニアリティが問われるプリドライバー段には3極管、そして終段にはMOS-FETを採用しています。
全段にわたり電圧制御増幅回路で構成することで電流歪を追放し、純度の高いパワーを実現しています。
S.T.A.R.サーキットを採用しており、各増幅段へ送り込む給電ラインやアースラインを共有化せずに各ステージへとダイレクトに供給しています。さらにLV-105uではS.T.A.R.サーキットを信号経路にも採用しており、一般には共有部分として扱われる信号系アースラインをアンプステージの各増幅基準点まで独立化しています。
これにより聴感上のS/Nを向上し、音質改善を図っています。
CDストレート機能を搭載しており、CD信号を回路の一部をバイパスして最短距離でパワーアンプに送り込みます。これによってスイッチや配線の引回しによる音質劣化を防いでいます。
AV対応端子を2系統搭載しています。そのうち1系統はフロントとリアの切換が可能です。
まばビデオバッファーアンプを内蔵しており、6MHzまでのビデオ信号をモニターやビデオデッキに安定して送り出すことができます。
電源トランスのコア材を再検討することで電源強化を図っています。
シグナルプロセッシング端子を搭載しており、グラフィック・イコライザーやサラウンドプロセッサーなどが接続できます。
ローノイズFETを用いたMC/MMハイゲイン・イコライザーアンプを搭載しています。
ステレオ/モノの切換が可能なモードスイッチを搭載しています。
ラウドネスなどの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力 | 80W+80W(6Ω、20Hz~20kHz) 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz) |
高調波歪率 | 0.008%(6Ω、1kHz) |
入力感度 | Phono MM:2.0mV Phono MC:150μV CD、Tuner、Line:150mV |
入力インピーダンス | Phono MM:47kΩ Phono MC:100Ω CD、Tuner、Line:47kΩ |
SN比(IHF) | Phono MM:90dB Phono MC:70dB CD、Tuner、Line:110dB |
周波数特性 | Phono MM/MC:20Hz~20kHz ±0.3dB CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz -3dB AV 1/2:10Hz~6MHz -3dB |
AV入力端子 | 3系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 170W |
外形寸法 | 幅438x高さ148x奥行353mm |
重量 | 10.2kg |