LUXMAN L-309X
¥158,000(1980年8月発売)
解説
L-309Vの改良型で、内容が一新されたピュアDC構成インテグレーテッド・アンプ。
DC構成を採用したパワーアンプ部では、出力段にリング・エミッター・トランジスタ(RET)を、またドライバー段にエミッター・バラスト・トランジスター(EBT)という具合に、特にスイッチング・タイムの短い素子を投入しています。
また、出力段をABクラス動作をさせ、さらにパワーアンプ部全体にわたり出来る限り多くの電流を流す動作点に設定するなど、回路的な工夫を凝らす事で、ノッチ歪を低減しています。
プリアンプ部のイコライザー段とフラットアンプ段はDC化しており、さらにNFBを深くかけて出力インピーダンスを下げるのではなく、出来る限り多くの電流を流してローインピーダンス化を図り、裸特性の改善と高域安定化の向上を図っています。
電源部には大型トロイダル・パワートランスと音質的な検討を行ったブロックコンデンサー(15,000μFx2)を採用しています。
新開発の音質改良型フィルム・コンデンサーなどの優れたパーツを採用しています。
また、実使用時のSN比改善を図るため、最適音量レベル位置にボリュームを戻せるプリセット機構付4連型ボリュームを搭載しています。
あらゆるプログラム・ソースの全帯域にわたる微妙な特性のズレを補正するリニア・イコライザーや、音質補正に必要なトーンコントロールを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオ・インテグレーテッド・アンプ |
連続実効出力 | 85W+85W(8Ω、両ch動作、20Hz~20kHz) |
全高調波歪率 | 0.01%以下(8Ω、85W、20Hz~20kHz) |
混変調歪率 | 0.01%以下(8Ω、85W、60Hz:7kHz=4:1) |
周波数特性 | DC~100kHz -1dB以内 |
入力感度/インピーダンス | Phono1:2.5mV/100kΩ、50kΩ、30kΩ、100Ω(切替可能) Phono2:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX1、2:150mV/50kΩ |
SN比(IHF-A) | Phono1、2:80dB以上 Tuner、AUX1、2:100dB以上 |
トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点周波数切替付 低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz 高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz |
フィルター | サブソニック:10Hz、20Hz(-6dB/oct) ハイカット:7kHz、12kHz(-6dB/oct) |
ローブースト | 100Hz(+6dB/oct.) |
付属装置 | リニア・イコライザー(downtilt2段階、flat、uptilt2段階) ボリューム・プリセット機構 テープモニター回路(2系統) テープダビング回路 アッテネーター(-20dB) Phono1用入力インピーダンス調整 スピーカーセレクター ヘッドホンジャック DC検出によるスピーカー保護回路 過電流防止回路 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 210W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅481x高さ166x奥行355mm |
重量 | 17.0kg |