
LUXMAN L-30
¥49,500(1975年10月発売)
解説
従来のプリメインアンプのあり方を再検討し、実質的な立場から省略できるところは省略する事で価格に対する音質の良さを追求したアンプ。
パワーアンプ部には±2電源方式による差動増幅全段直結回路を採用しています。
出力段はピュアコンプリメンタリー接続で、TO-3型パワートランジスタを採用する事で熱的余裕を持たせています。また、前段には遮断周波数が高くコレクタ出力容量の少ないトランジスタを採用する事で歪の減少を図っています。
プリアンプ部には厳選した超低雑音トランジスタや低雑音抵抗、低リークコンデンサなどによって優れたS/N比を実現しています。
イコライザー段はPNP型とNPN型のトランジスタを組み合わせた2段直結構成で、優れたリニアリティと150mVの耐入力電圧を確保しています。
トーンコントロール段は左右チャンネル独立型のレベルコントロールを採用しています。
回路方式にはラックス方式NF型を採用しており、電気的中点でうねりの無いフラットな周波数特性を得ています。
テープモニター回路やDIN規格コネクター、スピーカー切換スイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
連続実効出力 | 35W+35W(8Ω、両ch動作時、20Hz~20kHz) 40W+40W(4Ω、両ch動作時、20Hz~20kHz) |
全高調波歪率 | 0.05%以下(8Ω、35W) |
混変調歪率 | 0.1%以下(8Ω、35W、60Hz:7kHz=4:1) |
出力帯域幅 | 10Hz~50kHz -3dB(0.1%) |
周波数特性 | 15Hz~50kHz -1dB |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.6mV/50kΩ Tuner、Aux1/2:150mV/60kΩ |
SN比 | Phono:64dB以上 Tuner、Aux1/2:83dB以上 |
残留雑音 | 0.7mV以下 |
ダンピングファクター | 90(8Ω負荷) |
トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点周波数切換付 |
フィルター | ハイカット:7kHz ローカット:70Hz |
付属装置 | テープモニター回路 モード切換スイッチ ラウドネスコントロール回路 スピーカー切換 DINコネクター ACアウトレット |
使用半導体 | 2SD371:2個 2SB531:2個 2SC1626:2個 2SA816:2個 2SA836:7個 2SA763WL:4個 2SC1951:2個 2SC945:2個 2SC1345:4個 1N4002:3個 1N4003:1個 HiFi-Special:4個 WZ120:2個 LD62C:1個 |
消費電力 | 140W(8Ω、両ch動作、最大出力時) |
外形寸法 | 幅440x高さ161x奥行224mm |
重量 | 7.5kg |