LUXMAN L-3/L-3B
¥59,800(1978年10月発売)
解説
低出力で、ローレベル時の音質を追求したプリメインアンプ。
パワーアンプ部にはピュア・コンプリメンタリーOCL方式を採用しており、さらにパワートランジスタなどの素子自体を十分に検討して、特に高域遮断特性が高く、コレクター出力容量の少ないものを厳選して使うとともに、各トランジスタのリニアリティの良い部分に動作点を設定するなどして、全帯域にわたる歪率特性の改善を図っています。
プリアンプ部のイコライザー回路、フラットアンプ回路、トーンアンプ回路には2段直結方式を採用しており、各回路に流す電流を増やしてローインピーダンス化を図り、高域特性の改善を図っています。
さらに、回路を構成するとトランジスタに超ローノイズ型を厳選して使用しており、さらにマイナス電源で駆動することによってSN比の改善を図っています。
各入力系統の最短距離化とシールド線の排除を行うため、入力端子板を底部に設けたレイアウトとなっています。
また、信号経路の単純化を図り、よりフラットな特性と高SN比化を図っています。
LUX方式NF型のトーンコントロール、2系統のテープデッキによるモニター&ダビング機能、高低各フィルター、ラウドネスコントロールなどの機能を搭載しています。
L-3にはシルバータイプのL-3とブラックタイプのL-3Bの2種類がありました。
機種の定格
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 連続実効出力(両ch動作) | 35W+35W(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 全高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.04%以下(8Ω、35W) |
| 混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.08%以下(8Ω、35W) |
| 出力帯域幅 | 10Hz~60kHz -3dB(歪率0.1%) |
| 周波数特性 | 15Hz~60kHz -1dB以内 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/50kΩ Tuner、Aux:145mV/50kΩ |
| SN比(IHF-A補正、入力ショート) | Phono:72dB以上 Tuner、Aux:95dB以上 |
| ダンピングファクター | 65以上(8Ω負荷、1kHz) |
| トーンコントロール | LUX方式NF型(左右ch、独立レベルコントロール) |
| フィルター | サブソニック:25Hz、-6dB/oct ハイカット:7kHz、-6dB/oct |
| 付属装置 | テープモニター回路(2系統) テープダビング回路 ラウドネスコントロール スピーカーセレクター(2系統) モードスイッチ |
| ACアウトレット | 電源スイッチ連動:1系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力(電気用品取締法) | 100W |
| 外形寸法 | 幅438x高さ105x奥行313mm |
| 重量 | 8kg |
.jpg)