Lo-D FT-505
¥54,800(1984年10月発売)
解説
ニュー・コンピュータ・サーチ・システムを搭載したFM/AMチューナー。
新開発のニュー・コンピュータ・サーチ・システムを搭載しています。
このシステムでは、希望局周辺の妨害局や相互変調を与える電波をコンピュータでサーチし、隣接妨害には妨害局と希望局の電界強度の差を、また相互変調には妨害局の電界強度から混信レベルを自動的に検出います。混信妨害が無い時は高感度受信に、妨害がある時は高選択受信に回路を適正切換し電波状況に応じた最適受信を実現しています。
放送局の近くなどで起こる過大入力の受信による歪を低減するためピュアAGCを搭載しています。
フロントエンドに加わる希望放送局の過大入力に対してのみ自動的にゲインコントロールが行われ、歪の無いサウンドを再生できます。
電界強度を測定しデジタル表示する機能を搭載しており、アンテナ設定の際に最適受信方向が確認できます。
オート・クワイティング・コントロールを搭載しており、電界強度の弱いFM電波を入力した場合、聴感上のステレオセパレーションを損なわずに耳障りなヒスノイズをカットできます。
オーディオタイマーと連動することで、留守録音や目覚まし再生を行う時に、放送局のプログラムメモリ(番組予約)が4局まで可能です。
IFフィルターを信号が通過する場合に位相にズレや回転が起こり、群遅延特性が凹型となってセパレーション劣化や歪が発生するのを防ぐため、群遅延補正回路を採用しています。
この回路は群遅延特性が逆特性(凸型)のLC同調回路となっており、この回路を通すことで平坦な群遅延特性を獲得しています。
Rec Cal機能を搭載しています。
大型ループアンテナを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76.1MHz~89.9MHz |
実用感度 | 10.8dBf(新IHF) |
SN比50dB感度 | mono:17.2dBf stereo:36.2dBf |
全高調波歪率 | stereo:0.02%(wide、1kHz) |
SN比80dBf | mono:88dB stereo:82dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz ±0.5dB |
選択度 | wide:35dB narrow:80dB |
ステレオセパレーション | 65dB(1kHz) |
出力電圧 | 550mV(400Hz、100%変調) |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1611kHz(9kHzステップ) |
実用感度(narrow) | 18μV(IHF) 200μV/m(ループアンテナ) |
SN比 | 56dB(入力50mV/m) |
選択度 | narrow:50dB |
<その他> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅435x高さ60x奥行290mm |
重量 | 3.3kg |