Lo-D FT-5000
¥55,000(1979年発売)
解説
マイクロコンピューターを搭載したFM/AMデジタルシンセサイザーチューナー。
マイクロコンピューターにより、アップ・ダウンの選局ボタンを押すだけで、希望の局を迅速に同調でき、受信周波数をFMで100kHz、AMで9kHzごとにスイープしてコンピューターが放送波をキャッチします。
同調点はクォーツにより制御されており、正確なチューニングが可能です。
メモリーキーを備えているため、AM/FMともに7局のプリセットが可能です。
メモリーセットの方法は、記憶させたい局を受信してメモリーキーを押し、メモリー書き込み表示が点灯中に希望チャンネルのボタンを押せば完了します。
クォーツシンセサイザー方式によりFMでは100kHz、AMでは9kHzおきにクォーツロックされ、同調点が歪なく長時間安定したチューニングポイントを維持します。
フロントエンドデュアルゲートMOS FETを使用したRF部にダブルチューンを採用し、RF部の高利得と高選択度を実現しています。
さらに広帯域AGC回路の採用により中強電界局の乱立する実フィールドで発生する相互変調妨害を阻止しています。
乾電池(単3x3本)によりプリセット周波数やラストチャンネルの情報を記憶しておくことができ、不意の停電や留守録音時にタイマーを接続して使用するときにもメモリーの内容を維持します。
乾電池は、1度セットすれば約2年間は使用できます。
受信周波数は蛍光表示管により表示しています。また、ステーションインジケーターにより、プリセットのどのチャンネルを受信しているか判断できます。
ミューティング回路は、シュミットトリガー回路でリードリレーをドライブします。
そして、ミュート抑圧効果を-80dB以上得ると共にキー操作や電源スイッチon/offなどで発生するポップ音を防ぎ、快適な操作性を実現しています。
LEDによる5段階シグナルインジケーターを搭載しています。
FMアンテナ入力に75Ω同軸コネクターを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMデジタルシンセサイザーチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76.1MHz~89.9MHz |
実用感度 | 1.9μV(300Ω、IHF) 10.8dBf(新IHF) |
SN比50dB感度 | mono:16.2dBf stereo:38.2dBf |
実効選択度(IHF) | 75dB |
SN比 | mono:72dB stereo:68dB |
歪率 | mono:0.12% stereo:0.2% |
セパレーション(1kHz) | 45dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz ±1dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 531kHz~1,602kHz |
実用感度 | 300μV/m |
SN比 | 50dB |
歪率(400Hz) | 0.7% |
<その他> | |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅435x高さ105x奥行273mm |
重量 | 4.4kg |