Lo-D HS-90F
¥160,000(1台、1980年発売)
解説
HS-10000で確立した高忠実度再生の設計方法を軸に、発泡樹脂充填平面スピーカーユニットの形態をブックシェルフシステムに集約したスピーカーシステム。
ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーターの全てに発泡樹脂充填平面スピーカーユニットを採用しています。
音波放射面が平面であるため、平坦な周波数特性をもち、歪が少なく、コーン形では避けられなかったくぼみ効果によるこもり音を追放しています。
また、剛性の高いメタルコーンに樹脂を充填した構造なため、大入力時の歪が少なく、広ダイナミックレンジ特性を確保しています。
低域には30cm平面ウーファーであるL-3005Fを搭載しています。
剛性の高いメタルコーンに発泡樹脂を充填した構造となっており、大振幅、ハイコンプライアンスそして自己共振周波数の高いギャザードエッジ、ギャザードスパイダの組合わせにより、低音再生を改善しています。
さらに、ローディ・アクチュエーター(低歪磁気回路)や直径140mmの大形マグネットを搭載して、低歪、インピーダンス特性の平坦化を図っています。
中域には5cm平面ミッドレンジであるM-5001Fを搭載しています。
ミッドレンジとしては小口径の5cmドーム形の振動板に発泡樹脂充填を行い、ピストン的振動領域の拡大と広分散性を実現しています。
ウーファー同様にギャザードエッジ、ギャザードスパイダーを採用してfoを下げ、ウーファーとのつながりをスムーズにしています。
高域には2cm平面トゥイーターであるH-2001Fを搭載しています。
ミッドレンジと同様にドーム形振動板に発泡樹脂を充填する方法を採用しています。
バッフル板と裏板にはカラ松を主材料とした針葉樹による板厚30mmの三層構造パーティクルボードを採用しています。
また、外観は木目を活かした仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:30cm平面型(L-3005F) 中域用:5cm平面型(M-5001F) 高域用:2cm平面型(H-2001F) |
周波数特性 | 30Hz~20000Hz |
最大入力 | 140W(音楽信号ピーク) |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 89dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 710Hz、3150Hz |
エンクロージャー内容積 | 85L |
外形寸法 | 幅450x高さ745x奥行405mm |
重量 | 45kg |