Lo-D HS-80F
¥158,000(1台、1984年頃)
解説
平面ユニットと平面等価方式を採用したスピーカーシステム。
低域には30cm平面型ウーファーを搭載しています。
振動板に発泡樹脂を充填することで平面化しており、従来のコーン型スピーカーで避けられなかったくぼみ効果による音質劣化を抑えています。また、平面スピーカーのベースにピストン振動帯域を拡大したメタルコーンを使用することで、分割振動やゆがみなどの不要な振動を抑えています。
さらにエッジにはギャザードエッジを採用することで、振動板のピストン振動の機械的直線性と、大振幅時から小振幅時までの追従性を改善し、最低共振周波数を下げています。
中域には5.5cm平面型ミッドレンジを搭載しています。
ウーファー同様にメタルコーンを用いた平面振動板とギャザードエッジを採用することで、再生音を改善しています。
高域には平面等価方式を用いた2cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
平面等価方式では振動面とバッフル面の位置関係をコンピューターで調整することで、周波数特性のピークやディップを同一周波数上で生じさせています。これによりピークとディップが相補うように作用し、平坦な周波数特性を実現しています。
また、ポールピースとヨークの隙間に磁性流体を充填し、ボイスコイルで発生した熱をヨークやポールピースなどの熱容量の大きなものに逃がすことで放熱効果の向上を図っています。
内部配線に純度99.99%以上の第1種無酸素銅線を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:30cm平面型 中域用:5.5cm平面型 高域用:2cmドーム型 |
周波数特性 | 30Hz~20kHz |
インピーダンス | 6Ω |
最大許容入力 | 160W(音楽信号ピーク) |
出力音圧レベル | 90dB/2.83V/m |
クロスオーバー周波数 | 630Hz、4kHz |
エンクロージャー内容積 | 65L |
外形寸法 | 幅410x高さ680x奥行395mm |
重量 | 30kg |