Lo-D HS-30F
¥42,000(1台、1983年頃)
解説
HS-10000以来の伝統的な平面スピーカー技術と新開発のツインノードドライブ方式を組み合わせたブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には25cm平面型ウーファーを搭載しています。
振動板は剛性の高いメタルコーンに発泡樹脂を充填した平面振動板で、日立独自の技術であるギャザードエッジと相まって優れた低音再生を可能にしています。
高域には4cm平面型ツィーターを搭載しています。
このユニットには新開発のツインノードドライブ技術が採用されています。平面スピーカーはディスク状の振動板をピストンさせるため、従来からノード(節)ドライブが採用されていました。ノードの位置は振動板を共振周波数で振動させた場合にほとんど動かない部分が使用されています。このノードパターンは振動板の形や周波数で異なり、共振の消去方法は振動板をノードの位置で駆動することで解決できます。ツインノードドライブ技術はこれを発展させたもので、第2次共振モードの節でも振動板を駆動させることで1次と2次の共振モードを消去しています。これにより従来方式の約1.5倍のピストンモーション帯域を実現すると共に大幅な振動板の高剛性化を実現しています。
超高域用として1.4cm平面等価方式のスーパーツィーターを搭載しています。
平面等価方式では振動面とバッフル面のいち関係をコンピューター計算によって調整しており、ピークとディップを重ね合わせることで平坦な周波数特性を実現しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:25cm平面型 高域用:4cm平面型 超高域用:1.4cm平面等価型 |
周波数特性 | 40Hz~20kHz |
最大許容入力 | 100W(音楽信号ピーク) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、17kHz |
エンクロージャー内容積 | 32L |
外形寸法 | 幅315x高さ560x奥行265mm |
重量 | 10.5kg |