Lo-D PCM-V300
¥498,000(1982年発売)
解説
PCM(Pulse Code Modulation)録音方式を採用したPCMデジタルオーディオ・ビデオレコーダー。
PCMプロセッサーとVTRを一体化したことで、操作性の向上、コンパクト化、システム性能の向上を図っています。
約500個の汎用ICが必要だったデジタル信号処理回路に新開発のデジタル信号処理用LSIを5種類採用することで、軽量コンパクト化と高信頼化を実現しています。
TVチューナーを接続することでVHS六男鹿も可能です。
新開発の高速高精度A/D・D/Aコンバーターにより低歪化を図っています。
PCM部にクォーツロックサーボVTRメカを採用しており、ワウフラッターや速度偏差の測定限界値以下を実現しています。
コンピューターメカを導入したことでデジタルダビング機能やコントロール機能を向上しています。
DSLC(Data Slice Level Control)回路により、テープの互換性が向上しています。
VTRは標準、3倍速の切換えが可能です。
機種の定格
| 型式 | PCMデジタルオーディオ・ビデオレコーダー |
| <PCM部> | |
| 信号形式 | NTSC TV方式準拠 |
| 符号方式 | EIAJ標準フォーマット |
| オーディオチャンネル数 | 2チャンネル |
| 標本化周波数 | 44.056kHz |
| 量子化 | 14bit直線量子化 |
| 誤り検出方式 | 16bit CRCC |
| 誤り訂正方式 | PQ訂正ワードによる誤り訂正 |
| インターリーブ | 単純遅延インターリーブ方式 インターリーブ長:3D=48ワード |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB |
| ダイナミックレンジ | 85dB以上 |
| 歪率 | 0.03%以下(1kHz) |
| 速度偏差 | 測定限界値以下 |
| ワウ・フラッター | 測定限界値以下 |
| <VTR部> | |
| 録画方式 | 回転2ヘッドヘリカルスキャン方式 輝度信号:FM記録方式 カラー信号:低域変換直接記録方式 |
| カラー方式 | NTSC方式 |
| テープ速度 | Standard:33.4mm/sec 1/3:11.3mm/sec |
| テープ幅 | 12.7mm |
| 使用カセット | VHSタイプビデオカセット |
| 録画再生時間 | 最大360分(T-120HG使用、1/3モード時) |
| VHF出力 | 1チャンネルまたは2チャンネル切換可能 |
| 映像入力 | 0.5~2Vp-p/75Ω不平衡 |
| 映像出力 | 1Vp-p/75Ω不平衡 |
| 映像S/N | 45dB以上(Standardモード) |
| 水平解像度 | 240本以上(Standardモード) |
| 音声入力 | Line:-20dB/50kΩ |
| 音声出力 | Line:-6dB/500Ω |
| 音声周波数範囲 | 50Hz~10kHz |
| 音声S/N | 43dB以上(Standardモード) |
| 巻戻し/早送り時間 | 約5分以内(T-120HG使用時) |
| <入出力部> | |
| ライン入力 | 300mVrms(ピンジャック不平衡) |
| ライン出力 | 1Vrms(ピンジャック不平衡) |
| ビデオ入力 | 0.5~2Vp-p(ピンジャック不平衡) |
| VHF出力 | 1チャンネルまたは2チャンネル切換式 |
| デジタルダビング出力 | 1Vp-p(ピンジャック不平衡) |
| ヘッドホン出力 | 8Ω |
| <その他> | |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 55W |
| 外形寸法 | 幅435x高さ270x奥行306mm |
| 重量 | 16kg |