Lo-D HT-561
¥65,000(1982年頃)
解説
基本性能と操作性を追及したクォーツロックDDフルオートプレイヤー。
駆動モーターには高性能ユニトルクモーターを採用しています。
ユニトルクモーターは原理的に発生するトルクが一定で滑らかな定速回転が得られるという特徴を持っています。HT-561ではこのユニトルクモーターをさらに改良発展させたものを採用しており、ローターマグネットの速度検出用磁極を大幅にアップさせ、これを磁気誘導全集積分方式により速度検出してクォーツロック回路で制御しています。
軸・軸受の超精密加工と相まって、1.5kg・cmの高トルク化とワウフラッター0.02%(WRMS)を実現しています。
ターンテーブルには重量2.2kg、慣性質量330kg・cm2のアルミダイキャスト製ターンテーブルを採用しています。フライホイール効果の大きいターンテーブルによって演奏時の過渡的な負荷変動に対処しています。
また、ユニトルクモーターの高起動トルクによって1/3回転で定速に達することができます。
キャビネットには高密度パーティクルボードを採用しています。さらに、アームベースには亜鉛ダイカストを使用することでアームやターンテーブルにかかる振動を抑えています。
無接触光電子式オートリターン検出機構を採用しています。この方式では、光源(LED)、シャッター、フォトセンサー(Cds)の組み合わせにより、無接触でリターン検出ができるため、レコード演奏時に余分な歪の発生がありません。
アーム駆動に専用DCモーターを採用しています。
±3mmのアーム高さ調整機構を搭載しており、カートリッジの高さに合わせてバーティカルトラッキングアングルを調整することで、カートリッジの特性を引き出すことができます。
ICロジックによるフェザータッチオペレーション機構を採用しています。
コネクター部に金メッキ処理が施されています。
機種の定格
型式 | フルオートプレイヤー |
<フォノモーター部> | |
駆動方式 | クォーツロックD.D.フルオート |
モーター | ユニトルクモーター |
ターンテーブル | 310mmアルミダイカスト製、2.2kg |
慣性質量 | 330kg・cm2 |
定速回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウ・フラッター | 0.012%(WRMS、FG法(モーター内蔵FGからの信号を用いた測定方法)) 0.02%(WRMS、JIS) |
SN比 | 78dB(DIN-B) |
負荷特性 | 0%(針圧100g以内) |
回転数偏差 | 0.003%以内 |
起動トルク | 1.5kg・cm |
起動特性 | 1/3回転以内(33・1/3rpm時) |
<トーンアーム部> | |
トーンアーム | スタティックバランス型パイプアーム |
アーム有効長 | 220mm |
オーバーハング | 15mm |
トラッキングエラー | 2゜ |
針圧調整範囲 | 0~3g/1回転 |
適用カートリッジ | 4g~10g |
アーム高さ調整範囲 | 6mm |
<キャビネット部> | |
キャビネット材質 | 高密度パーティクルボード |
インシュレーター | エアーサスペンション方式 |
付属機能 | 無接触光電子式オートリターン検出機構 |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 7W |
外形寸法 | 幅456x高さ154x奥行402mm |
重量 | 12kg |