Lo-D HT-500mkII
¥53,000(1984年頃)
解説
基本性能をあくまでもオーソドックスに磨き上げたレコードプレイヤー。
            
            トーンアームにはV.C.METAL(バイブレーション・カット・メタル)トーンアームを採用しています。
            このアームはステンレスパイプを科学処理によって粒界腐食させ、パイプ内側に微細な空隙を作り出した構造となっています。この空隙に生じた摩擦を利用してアームの振動を減衰させています。
            
            ターンテーブルにはV.C.METALターンテーブルを採用しています。
            このターンテーブルは、アルミダイカストのターンテーブルとステンレス製円板を組合わせたもので、2つの金属が起こす密着面の摩擦によって有害な振動を減衰させ、従来の約3倍の振動減衰能力を獲得しています。
            
            駆動モーターにはユニトルクモーターを採用しています。
            このモーターは8極に着磁されたドーナツ型のローターマグネットと22.5゜ずらされた2組の星型扁平コイルとマグネットから発生するトルク量が常に一定となる構造となっており、安定した回転を実現しています。
            また、超精密加工技術を駆使した真円度0.1μ級のセンターシャフト、軸受を採用しており、さらにサーボ回路の徹底的な見直しを図ることで回転精度をさらに高めています。
            さらに、電圧変動や経時温度変化の影響を殆ど受けない水晶制御(クォーツロック)により、安定した回転と優れた性能を獲得しています。
            
            MM型と同等の高出力MCカートリッジを採用しています。
            楕円針の採用や振動系の軽量化によりトレース能力を向上させています。
            
            無接触のオートリターン検出機構を搭載しています。
            
            2モーターメカニズムを採用することで、正確なアーム動作を可能にしています。
            
            モーター、アームベースのキャビネットへの直付け方式を採用しています。
            
            キャビネットはシャインエボニー調の仕上げとなっています。
			
機種の定格
| 型式 | フルオートプレイヤー | 
| <フォノモーター部> | |
| モーター | ユニトルクモーター | 
| ターンテーブル | 310mmV.C.METAL製 | 
| ワウ・フラッター | 0.02%(WRMS) | 
| SN比 | 78dB(DIN-B) | 
| 回転数偏差 | 0.002% | 
| <トーンアーム部> | |
| トーンアーム | スタティックバランス型ストレートパイプアーム (V.C.METAL)  | 
                
| アーム有効長 | 220mm | 
| オーバーハング | 15mm | 
| トラッキングエラー | 2゜ | 
| 針圧調整範囲 | 0~3g/1回転 | 
| 適用カートリッジ重量 | 4g~9g | 
| <カートリッジ部> | |
| 形式 | MC型(MT-60MC) | 
| 周波数特性 | 10Hz~30kHz | 
| 出力電圧 | 1.5mV(1kHz、50mm/sec水平) | 
| 針圧 | 1.7g | 
| 使用針 | 0.4x0.7milダイヤモンド針(DS-ST60) | 
| <総合> | |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | 
| 消費電力 | 5W | 
| 外形寸法 | 幅456x高さ154x奥行402mm | 
| 重量 | 7.5kg | 
| 付属 | 交換用専用ヘッドシェル |