Lo-D HA-7700
¥99,000(1979年頃)
解説
HMA-9500で得たノウハウをプリメインに応用したパワーMOS FET搭載プリメインアンプ。
パワーMOS FETは、スイッチング速度0.05μsec、増幅率の周波数特性1MHz(-2dB)を達成しており、従来のバイポーラトランジスタと比較して1桁以上の高性能を実現しています。これにより裸特性100kHzで85dBという電力利得を実現しており、100kHzでも充分安定した負帰還が掛かり、しかもスイッチング速度が速いためB級回路構成でも優れたプッシュプル動作を実現しています。
パワー段の性能を最大限に発揮するため、位相変化の少ないシンプル3段パワー回路を採用しています。
さらに、全段DCアンプ構成とすることで動作安定度を高めています。
イコライザーアンプ部はカスコード差動のICL回路・カレントミラー式差動回路・SEPP回路の3段直結により、SN比85dB入力感度2.5mVに対して許容入力300mVを確保しています。
また、ヘッドアンプも3段直結構成により優れたSNを確保しています。
電源部は左右独立電源トランスと大容量コンデンサーを搭載することでトランジェントクロストークを抑えています。
カートリッジの推奨負荷抵抗にアンプの入力を合わせるためPhonoセレクタースイッチを搭載しています。
Phono1、2の入力に接続されている抵抗の値をMMポジションで4段階、MCポジションで1段階切換えできます。
サブソニックフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<メインアンプ部> | |
実効出力 | 70W+70W(8Ω、両ch駆動、5Hz~30kHz) |
全高調波歪率 | 0.008%(5Hz~30kHz、定格出力時、8Ω) 0.02%(5Hz~100kHz、35W出力時、8Ω) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.008%(定格出力時、8Ω) 0.003%(35W出力時、8Ω) |
周波数特性 | DC~100kHz +0 -1dB(DC) |
入力感度/インピーダンス | Main in:1V/47kΩ |
SN比(IHF、Aネットワーク) | 115dB |
ダンピングファクター | 60(1kHz、8Ω) |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2 MM:2.5mV/100Ω、22kΩ、47kΩ、100kΩ Phono1、2 MC:250μV/100Ω Tuner、Aux、Tape play1、2:150mV/47kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Tape rec out1、2:150mV/600Ω Pre out:1V/600Ω |
Phono最大許容入力(1kHz、0.01%) | MM:300mV MC:30mV |
全高調波歪率(1kHz) | Phono1、2 MM:0.002%以下(AT Rec out、1V) Phono1、2 MC:0.01%以下(AT Rec out、1V) Tuner、Aux、Tape play1、2:0.005%以下(AT Pre out、1V) |
周波数特性 | Phono1、2:20Hz~20kHz ±0.2dB(RIAA偏差) Tuner、Aux、Tape play1、2:10Hz~100kHz +0 -2.5dB |
SN比(IHF、Aネットワーク) | Phono1、2 MM:86dB Phono1、2 MC:68dB Tuner、Aux、Tape play1、2:100dB |
トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
ローフィルター | 15Hz、6dB/oct |
ミューティング | -16dB |
<その他> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 175W |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
外形寸法 | 幅435x高さ164.5x奥行383mm |
重量 | 16kg |