Lo-D HA-630
¥69,800(1976年発売)
解説
ダイナハーモニー(E級ドライブ)を採用したプリメインアンプ。
パワーアンプ部にはダイナハーモニー(E級ドライブ)方式を採用し、効率的なハイパワー化を実現しています。
またA級ドライブ回路には、カレントミラー回路を採用し、パワー段のプッシュプル駆動を行っています。
電源には±67Vの高電圧と±31.5Vの4電源方式を採用しており、音楽プログラムの瞬間レベルに対して高速度電源切換えを行い、音楽プログラムのダイナミックレンジに対するダイナミックマージンの向上を計り、高能率化を達成しています。
また、ダイナハーモニー方式のために特に開発した高耐圧・高速度スイッチングダイオードや、大電流用高速度スイッチングダイオードなど、高速度スイッチング素子を使用しています。
プリ部イコライザー段には、初段差動にPNPトランジスタを使用した3段直結構成を採用しています。
トーンコントロール部は、利得に優れかつ安定度の高いIC HA-1456とNF形回路を組み合わせ、低歪率を得ています。
また、トーンディフィートスイッチも搭載しており、音質を調整するためのトーンスイッチを切換えて、ディフィートにすると、瞬時にトーンコントロールの位置に関係なく、フラットな周波数特性が得られます。
ボリュームコントロールには32接点アッテネーター形を採用しており、正確なレベルコントロールを可能にしています。
3段切換えゲインセレクターを搭載しているため、スピーカーの能率に合わせて、0dB、-15dB、-30dBとアッテネーター式音量調節が可能です。
サブソニックフィルターやハイフィルター、ラウドネスコントロールを搭載しています。
電子式保護回路を内蔵しています。
写真のウッドケースは別売りオプションとして販売されました。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
回路方式 | 差動2段全段直結4電源高能率純コンプリメンタリーOCL (ダイナハーモニー方式) |
実効出力 | 60W+60W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動) 85W+85W(8Ω、1kHz、両ch駆動) 110W/110W(8Ω、1kHz、片ch駆動) |
ダイナミックパワー(IHF) | 320W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.3%(実効出力時、1kHz、8Ω) |
混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1) | 0.05%(1/2実効出力時) |
出力帯域幅(IHF) | 10Hz~50kHz |
出力端子 | A、B:4Ω~16Ω A+B:8Ω~16Ω ヘッドホン端子:4Ω~16Ω |
ダンピングファクター | 30以上(1kHz、8Ω) |
<プリアンプ部> | |
回路方式 | イコライザーアンプ:差動1段3段直結 コントロールアンプ:NF形 |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2.3mV/50kΩ Tuner、Aux、Tape PB1、2:100mV/50kΩ |
Phono最大許容入力 | Phono1、2:230mV(RMS、1kHz) |
出力レベル/インピーダンス | Tape rec(pin):100mV/1kΩ Tape rec(din):40mV/80kΩ |
周波数特性 | Phono(RIAA偏差):30Hz~15kHz ±0.5dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
フィルター | Low:25Hz、12dB/oct High:8kHz、6dB/oct |
ラウドネスコントロール(Volume -30dB) | +8dB(100Hz)、+4.5dB(10kHz) |
S/N(IHF、Aネットワーク) | Phono:75dB Tuner、Aux、Tape PB:90dB |
ゲインセレクター | 0、-15、-30dB |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:44個 ダイオード:43個 IC:1個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:1系統 電源スイッチ非連動:2系統 |
定格消費電力(電気用品取締法) | 120W |
外形寸法 | 本体:幅435x高さ144x奥行353mm ウッドケース使用時:幅467x高さ179x奥行400mm |
重量 | 11kg |
別売 | ウッドケース LA-200(¥6,500) |