
LINN CD12
¥2,800,000(1998年発売)
解説
究極のデジタルオーディオを目指して開発された最上位モデルのCDプレイヤー。
メカニズム部のピックアップはシャーシからもブラシレススピンドルモーターからも完全にフローティングされており、振動の影響を排除しています。また、磁力式ディスククランプを採用しており、CDと同素材の接合部によってディスクをホールドすることで余分な応力やレゾナンスが付加するのを防止しています。
ピックアップの動作はCD12のために新たに自社開発した超高速DSPによるデジタルサーボで制御しています。ディスクの偏りや面ブレにも高速アクセスが可能であるため、反りが生じたディスクでも高音質な再生を可能にしています。
このメカニズムはアルミ引き抜き材のハウジングに納められ、シャーシに強固に固定されています。
ケースとリッドには高張力アルミ合金ブロックの高精度削り出品を採用しており、さらに約70ミクロン厚の超硬質アルマイト層が与えられています。このシャーシにCDエンジンと回路基板を強固に固定することでマイクロフォニックノイズの発生を抑制しています。
また、脚部にもアルミブロック削り出しのインシュレーターを採用しています。
CDの操作にはリモコン操作以外に独自のスマートドロワーを採用しています。
スマートドロワーでは主要操作をCDトレイに直接タッチすることによってコマンドします。
D/A変換部には独自の4Dジッタレス回路を採用しており、CD自体に内在するジッタを極限まで除去した後、DAC回路に受け渡されています。
電源部にはブリリアント電源を採用しています。
この電源は1次AC電源を高圧のDCに変換した後、高周波AC変換、減圧、超高速整流器によるDC再変換というプロセスを経て小型コンデンサで平滑化しています。これにより従来の電源で考えられなかったローノイズと供給電源の変動や負荷に左右されない安定した電源供給を実現しています。
電源出力は総計14ステージの回路ブロックに対し、それぞれ最適化して供給しています。
HDCDに対応しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
音声出力レベル | 2Vrms(ピークコード、アンバランス時) |
音声出力端子 | RCAフォノ:2系統 XLR(2番ホット):1系統 |
デジタル出力 | SPDIF(BNC) AES/EBU TOSLINK ST |
外形寸法 | 幅320x高さ80x奥行350mm |
重量 | 12kg |