オーディオの足跡

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KLIMAX 500 SOLOの画像
 解説 

KLIMAXシリーズのモノラルパワーアンプ。

KLIMAX SOLOはリリース時期やアップデートの有無によって構成が異なります。
KLIMAX SOLOは出力500WのモノラルパワーアンプとしてKLIMAX 500 SOLOが1999年に発売されました。その後2011年からはDYNAMIK Power Supplyアップグレードが施された出力650WのモノラルパワーアンプKLIMAX SOLOが販売されています。
また、旧バージョンのKLIMAX SOLO向けにアップグレードサービスが行われていました。


KLIMAX 500 SOLOの特長

電源部にはスイッチモード電源を採用しています。
この電源は従来はコンピューターを中心に採用されてきた小型電源システムで、商用電源をフィルター処理した後、まず高電圧の直流に変換します。これを超高速半導体スイッチによって高周波ACに変換し、小型トランスによって1次側とのアイソレーションを行うと同時に必要な電圧まで減圧させます。その後、超高速整流器、小型コイル、小容量コンデンサからなる平滑回路によって直流に変換し、オーディオ回路に供給しています。
この方式はコンパクトかつ高効率である一方で構成が複雑になり、各パーツにデリケートな動作が要求されると同時に、高周波ノイズ対策という高い技術的ハードルを持っていました。LINNではこのスイッチモード電源をCDプレイヤー、チューナー、プリアンプなどのオーディオ機器に数年来実装することで経験を蓄積し、従来型電源部より高い信頼性を達成しています。さらに新たにパテントを取得した最先端のノイズ制御技術の導入によってサイレント電源を実現しています。

オーディオ回路はKLOUTを継承発展させた構成となっており、表面実装回路によってシグナルパスの最短化と動作の高速化、回路の高集積度化を実現しています。また、出力段はバイポーラトランジスタによるAB級構成となっています。
回路方式やデバイスの特質、パーツのレイアウトなどに徹底して検討を加えることで、500Wクラスのパワーアンプとしては類例を見ないパーツレイアウトとコンパクトネスを実現しています。

万全の保護回路を搭載しており、総合的な完成度を高めています。

2ピースで構成された筐体はそれぞれアルミ合金からの精密旋盤によって削り出されたもので、優れた精度と仕上げを実現しています。
また、強度の高い筐体によって基板を確実に保護すると共に筐体全体がヒートシンクとして機能するようなシャーシ構造によって安定した動作を実現しています。

フロントパネルはシンプルなブルーLEDのみのデザインとなっています。
LEDは電源投入時に数秒間点灯した後、スタンバイ状態ではやや暗転し、音楽信号を検出すると明るく輝き実動作状態になったことを示します。

壁掛け使用も可能となっています。


DYNAMIKパワーサプライの特長

DYNAMIKパワーサプライでは新設計のフィルター回路を搭載しており、電源由来のノイズの影響をより少ないものにしています。
また、動作ノイズ自体および他の製品への影響も削減するためフィルタリング手法も改善されています。これによりRFノイズや接続ケーブル自体の浮遊容量間によるシステムパフォーマンスの低下を抑えています。さらにDYNAMIKパワーサプライが給電しているオーディオ回路への雑音混入にも着目しており、オーディオ電子回路全体のノイズフロアを一層低下させています。

DYNAMIKパワーサプライ無いの制御システムの改善によって電源部の音楽信号への高速応答性を向上させ、給電レール上のリップル波形も極消化しています。

DYNAMIKパワーサプライいよって出力が向上しています。

シルバーとブラックの2色のカラーバリエーションがありました。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
最大出力 500W(4Ω)
290W(8Ω)
DYNAMIKパワーサプライアップロード後
650W(4Ω)
280W(8Ω)
利得 28.6dB(アンバランス時)
22.6dB(バランス時)
周波数特性 2Hz~60kHz -3dB
最大出力電圧 70V
入力端子 RCAフォノ
XLR(2番ホット)
※電磁スイッチによる切替
出力端子 大型バインディングポスト(4mmバナナプラグ対応)
RCAフォノ(シリーズ送り用ラインアウト)
入力インピーダンス 7.6kΩ
最大許容入力 1.67V(アンバランス時)
3.34V(バランス時)
最大消費電力 900W
標準消費電力 39W
スタンバイ時消費電力 3W以下
外形寸法 幅350x高さ60x奥行355mm
重量 9.0kg