Lindemann 820
¥1,700,000(2005年発売)
解説
リファレンスモデルとして開発されたSACDプレイヤー。
ピックアップメカニズム部にはSONY製のSACDドライブを採用しており、共振周波数の極めて低いサスペンション上にマウントしています。
超低ジッターマスタークロックによる独自の高分解能リサンプリングアーキテクチャであるHiDRA(High Definition Resampling Architecture)を搭載しており、CDの音質を向上させています。
D/A変換部には4層基板を採用しており、ストレートで最短の信号経路を実現しています。
D/Aコンバーターにはバーブラウン製のPCM1792/SRC4192を採用しています。
また、新設計のインダクティブあしそレーションテクニックによって出力段をセパレートしています。
D/A変換、フィルタリング、ボリュームコントロール、出力段にスーパーバランスシグナルパステクノロジーを採用しています。高速・完全差動オペアンプを駆使し、グランドに信号電流が流れるのを防ぎ、高周波ノイズ干渉の影響を排除しています。また、部品間のグランド電流による音質劣化を防いでいます。
3ポールカップリングによる新設計フィートを採用しています。
筐体と雪隠面のインシュレーション性能が向上し、接地面のごく微小な振動がトランスポート部に伝わるのを防いでいます。
電源部は独立した設計となっており、800アナログパワーサプライを採用しています。
この電源部にはアルミ陽極酸化処理ケースを採用しており、高信頼性のD-Subコネクターで本体と接続します。
ローノイズ高精度抵抗や超低損失PPSフォイルキャパシター、ブラックゲートコンデンサーなどの高品位パーツを採用しています。
また、磁気誘導による信号経路への影響を排除するため、内部配線材を使用していません。さらに全体にわたって銀を主体とする半田を使用しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは、音量、入力選択、サンプリングレート44.1/88.2/176.4kHz切換、バランス、絶対位相など総合的なコントロールが可能です。
ディスプレイ部には新設計の160x32ドット・グラフィック・ディスプレイを採用しています。
このディスプレイではボリューム設定やドライブのステータスが確認できます。
0.5dBステップのバランス・アナログボリュームコントロールを採用しています。
AES企画の版ラス・デジタル入出力、4系統PCMデジタル入力を搭載しています。
192/24bitにも対応しています。
機種の定格
型式 | SACDプレイヤー |
消費電力 | 本体:30W 800パワーサプライ:15W |
外形寸法 | 本体:幅440x高さ134x奥行342mm 800パワーサプライ:幅105x高さ67x奥行230mm |
重量 | 本体:15kg 800パワーサプライ:1.7kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |