オーディオの足跡

DA-910の画像
 解説 

CDの音楽情報を損なわずに音に変化するというコンセプトのもとで開発されたCDプレイヤー。

外来振動による影響を抑えるため、本体を支えるベースシャーシにファインセラミックと樹脂をコンパウンドした新素材CCRを採用しています。この素材は、高剛性と適度な内部損失を持ち、さらに非常に良好な振動減衰特性を持っています。DA-910では、このベースシャーシに回路基板や電源トランス、コンデンサーなどの主用パーツを直付けし、内部の振動発生源をほぼ根絶しています。
さらに、床面にリジットに固定できる高さ調整付きのフットを採用し、外来振動に対しても極めて高い構造を実現しています。
また、デリケートなアナログ回路をFCLモジュールによってカバーし、表示部やサーボ回路から漏れるパルス性のノイズに対するシールド効果と、素子・パーツ類のサーマルディストーションの防止を図っています。

デジタル回路にはデジタルフィルターとL/R独立DAコンバーターによるDA変換システムを採用しています。
DA-910では、PCM信号を一度4倍の周波数(176.4kHz)に上げ、20kHzと156.4kHzの間の不要信号をデジタルフィルターで排除しています。そして、DA変換の後、緩やかな傾斜を持った低次のアナログローパスフィルターを使用することで、位相特性や群遅延特性を悪化させずに音楽信号を取り出しています。

DA-910では信号経路の徹底したシンプル化が図られています。まず、DAコンバーター以降を無接点化し、出力のミューティングリレーや出力ボリュームをあえて排除し、音質への悪影響を低減しています。さらに、DAコンバーターから出力端子までを直結したディスクリートDCアンプ構成を採用しており、低域位相特性の改善を図るとともにDCサーボによってアンプ動作の安定化も実現しています。
また、アナログ系とデジタル系の電源を独立させ、ディスプレイ部や光学部のサーボ回路から漏れるデジタルノイズの影響を排除しています。

信号系の配線材には、京セラがオーディオ用として特注したLC-OFCを採用しています。LC-OFCは通常のOFCよりも結晶境界の数が大幅に少ないという特徴を持ち、境界層による音楽信号の劣化を低減しています。
また、パーツ類も厳選して採用しており、基板間の接点に採用した金メッキコネクターや、極性表示つきの大容量(15A)電源コードなどを採用しています。

ヘッドメカニズム部には剛性の高い特殊合金ダイキャストを採用しています。

DAコンバーター以降を完全非磁性体化しています。

インデックスサーチや最大20曲のプログラムメモリー、リピート、メモリースキップ、ポーズ、メモリーコール、リメイニングタイム表示などの機能を搭載しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
再生周波数帯域 5Hz~20kHz ±0.5dB
SN比 90dB以上(20Hz~20kHz)
ダイナミックレンジ 90dB以上
チャンネルセパレーション 90dB以上
全高調波歪率 0.007%以上(20Hz~20kHz)
ワウフラッター 測定限界値以下(水晶発振精度)
出力レベル/インピーダンス 2V/1kΩ
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 33W
外形寸法 幅430x高さ140x奥行330mm
重量 9.5kg