オーディオの足跡

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KX-3の画像
 解説 

クリプトンのスピーカー第1弾モデルとして開発されたスピーカーシステム。

クリプトンはスピーカーの開発にあたって元ビクターの技術者でSX-3を開発した渡邊勝氏を技術開発室の執拗に迎えて開発を行いました。
KX-3は試作機を経た3台目という意味と、SX-3のクリプトン版という意味が含まれています。

低域には17cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には国内外の名機に数多く使用されているクルトミューラーコーン紙を採用しています。また、磁気回路にはアルニコの壺型磁気回路を採用しており、マグネットやポールなどのローカーボンスチール製の壺型ヨークにカバーする事で磁気漏れを防いでいます。
ボイスコイルには三菱電線工業のMEXCEL OFCワイヤーを採用しています。MEXCELはエッジワイズ構造となっており、断面形状が平角型なため、ボイスコイルとして巻いた際に線と線の間に隙間ができず、線積率と駆動力を高め、歪の低減を実現しています。

高域には2.5cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板には天然素材であるピュアシルクを採用しています。磁気回路にはウーファー同様にアルニコ壺型磁気回路を採用し、ボイスコイルにはMEXCEL OFCワイヤーを採用しています。

ネットワーク部には直径1.2mmの低抵抗空芯コイルやケース入りピッチ材で振動を抑えた低損失メタライズドフィルムコンデンサーなどの素子を採用しており、低損失で歪を小さく抑えています。
また、ウーファーとツィーターへの内部配線剤にはモニター製OFC線(ブラック&ホワイト)を採用しています。

エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
素材には針葉樹系高密度18mm厚パーチクルボードを使用しています。外観は天然木のバーズアイメープル突板を用いており、ウレタンフィニッシュ塗装で6面鏡面仕上げとしています。
さらに内部の吸音材には純毛(ウール100%)の低密度フェルトとクリプトンの吸音材ミスティックホワイト(ダイニーマ)をハイブリッドで使用しており、制動(Q)特性を最適に調整しています。

入力端子はウーファーとツィーターを分離できるバイワイヤリングに対応しています。また、端子には金メッキ端子を採用しています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ)
使用ユニット 低域用:17cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
周波数特性 40Hz~30kHz
定格入力 50W
最大入力 150W
出力音圧レベル 87dB/W/m
クロスオーバー周波数 3.5kHz
外形寸法 幅219x高さ350x奥行290mm
重量 9.6kg