
KRELL KST-100
¥580,000(1991年頃)
解説
KSLとのペアを想定して設計されたステレオパワーアンプ。
回路は入力段はA級動作とし、出力段は十分なアイドリング電流を流すオーソドックスなA級動作回路をベースにしながらハイパワー化によって大型化してしまう分だけをAB級回路としています。
これにより実動作時は音楽信号の殆どをA級動作領域で再生し、強大なダイナミックレンジの部分だけはAB級が受け持ており、ハイパワーと高音質の両立を図っています。
スピーカーの低インピーダンス時も完全にドライブできるよう設計されており、インピーダンスが低くなるに従って出力がリニアに倍加することを追求しており、2Ωでは400W/chの出力を確保しています。
2系統の入力端子を搭載しており、1系統はXLRコネクターによるバランス入力としています。
スピーカー出力端子を片チャンネルあたり2系統パラレルで装備しており、バイワイヤリングに対応しています。
スイッチ切換によってハイパワーモノラルアンプとしても使用できます。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
出力 | 200W+200W(4Ω) 100W+100W(8Ω) 400W(8Ω) |
最大出力 | 112W |
入力感度 | 1.5V |
入力インピーダンス | 47kΩ |
周波数特性(パワーバンドワイズ) | 5Hz~50kHz -3dB |
歪率(THD) | 0.1%以内 |
SN比 | 96dB |
ダンピングファクター | 150 |
消費電力 | 150W(常時) 425W(最大消費電力) |
外形寸法 | 幅450x高さ163x奥行370mm |
重量 | 19kg |