
KRELL KSA-50mkII
¥820,000(1985年頃)
解説
ピュアAクラス動作のステレオパワーアンプ。
回路構成は厳選された素子による完全左右対称のピュアコンプリメンタリー回路を採用しており、動特性を重視してNFBは15dBに抑えられています。
パワーブロックはヒートシンクと極めて静かな冷却ファンを組み合わせることで発熱の問題を解消しています。また、パワーブロックの温度を常時75度~80度と厳しく管理することでサーマルディストーションの発生を抑えています。
電源部は左右が完全に独立した構成となっており、チャンネル当たり80,000μFのコンデンサーと800W級の大型トロイダルトランスを搭載しています。これにより音楽再生時の負荷変動にも強く、スピーカーのインピーダンスが1Ω近くまで低下したとしても安定にゆとりある再生が可能です。
内部コンストラクションは完全なツインモノラル構成となっており、各ブロック間には十分なスペースのゆとりを持たせることで、信号の飛びつき等による相互干渉を防ぐとともに熱的安定度を高めています。
BTL接続用のスイッチを搭載しており、BTL接続によるハイパワーモノラルパワーアンプとしても使用できます。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 50W+50W(8Ω、両ch動作、20Hz~20kHz) 200W(8Ω、BTL接続、20Hz~20kHz) |
入力感度/インピーダンス | 0.84V/22kΩ |
全高調波歪率 | 0.05%以下(20Hz~20kHz、1W~定格出力) |
周波数特性 (1W~定格出力) |
0.5Hz~100kHz -3dB 20Hz~20kHz -0.5dB |
SN比(IHF-A) | 120dB |
定格負荷インピーダンス | 2Ω以上 |
ダンピングファクター | 100(1kHz) |
スルーレート | 80V/μsec |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 310W(アイドリング時最大) 550W(BTL接続時最大) |
外形寸法 | 幅483x高さ226x奥行480mm |
重量 | 約24kg |