
KRELL KSA-50
¥660,000(1980年発売)
解説
小出力・ロープライスモデルに位置するステレオパワーアンプ。
回路動作はオーソドックスなピュアAクラス動作を採用しています。
また、回路方式には厳選された素子による完全左右対称のピュアコンプリ面タリー回路を採用しており、動特性を重視してNFBは15dBに抑えられています。
コンストラクションは完全なツインモノラル方式で、各ブロック間には十分なスペースのゆとりが持たされ、信号の飛び付き等による相互干渉を防ぐとともに熱的安定度を高めています。
パワーブロックはヒートシンクと極めて静かな冷却ファンを組み合わせています。これにより発熱の問題を解消すると共にパワーブロックの温度を常時75度~80度と厳しく管理し、サーマルディストーションの発生を抑えています。
電源部の構成はBクラス動作のパワーアンプなら200Wクラスに匹敵する構成となっており、左右チャンネルが完全に独立した構成を採用すると共に80,000μFのコンデンサーと800W級の大型トロイダルトランスを搭載しています。これにより音楽再生時の負荷変動にも強く、スピーカーのインピーダンスが1Ω近くまで低下したとしても安定にゆとりある再生が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時駆動時) 100W+100W(4Ω) 200W+200W(2Ω) |
入力感度/インピーダンス | 0.84V/22kΩ |
全高調波歪率 | 0.05%以下(20Hz~20kHz、1W~定格出力) |
周波数特性 | 0.5Hz~100kHz -3dB 20Hz~20kHz -0.5dB(1W~定格出力) |
SN比(IHF-A) | 120dB |
定格負荷インピーダンス | 2Ω以上 |
ダンピングファクター | 100(1kHz) |
スルーレート | 80V/μsec |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 310W(アイドリング時最大) |
外形寸法 | 幅483x高さ226x奥行480mm |
重量 | 約24kg |