KRELL KBL
¥950,000(1989年頃)
解説
最高の性能を追求したハイレベル専用のプリアンプ。
KBLは(Krell Balanced Line)の略です。
高電圧の電源部をセパレート構成としており、KBLへのDC供給はダブル・レギュレート方式で行う事でノイズを極限まで抑えています。
また、KBL内部には独立した2台のレギュレーターを装備しており、あらゆる条件下での電圧の安定性を確保しています。
KBLではフォノイコライザーKPAへの電源供給が可能です。
回路構成は全てA級動作によるダイレクト・カップル方式を採用しています。
各出力はピークtoピークで50V取り出す事ができ、小型のA級パワーアンプといえる程の構成となっています。
増幅回路はバランス増幅回路を採用しており、信号のプラス側とマイナス側をそれぞれ独立させた構成となっています。これによりバランス入力時もそのままバランス増幅されます。
入力端子は6系統備えており、うち2系統はテープモニターとしての使用が可能です。
ゲイン切換機能を搭載しており、3dBと9dBの切換が可能です。
アブソリュートフェイズの切換機能や、左右各5ポジションのバランスコントロールを搭載しています。
KBLはモノラルアンプとして使用する事ができ、KBL2台でデュアルモノラル再生が可能です。
この場合のバランスコントロールは各チャンネルの位相調節となり、アブソリュートフェーズ切換は各チャンネルの位相反転スイッチとして動作します。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
ゲイン | 9dB 15dB(Gain SW on時) |
周波数特性 | 0~100kHz -0.5dB 300kHz -3dB |
入力インピーダンス | アンバランス:48kΩ バランス:96kΩ |
出力インピーダンス | 0.5Ω |
最大出力 | 22V(RMS) |
全高調波歪率 | 0.006%(L/R共) |
消費電力 | 70W |
外形寸法 | 本体:幅485x高さ65x奥行364mm 電源:幅250x高さ65x奥行300mm |
重量 | 本体:7.4kg 電源:4.0kg |