KLH KLH4
¥29,900(1台、1984年頃)
解説
ポリプロピレンコーンを採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
KLH3からABCシステムが省略された構成となっています。
低域には15cmコーン型ウーファーを搭載しています。
これらのユニットの振動板にはポリプロピレンを採用しています。ポリプロピレンは高域共振周波数でのメカニカルQが小さく、材質の均一性も高いため、フラットでワイドな周波数レスポンスが得られます。さらに、ベンディングモーション(分割振動)による歪感や濁りを抑え中域の鮮明度を向上させています。
高域には2.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
また、フロントバッフルの中高域ユニットの周囲にはアコースティック・アブソーバーが装着されており、スコーカーやトゥイーターのバッフル・エッジ部分での回折効果による指向特性の乱れを防いでいます。
外観はウォルナット仕上げが施されています。
別売オプションのABC(Analog Bass Computer)システムを追加することができます。
ABCシステムではアンプからスピーカーに至る信号プロセスにコンピューター技術を導入しており、スピーカーの駆動パワーに応じてボイスコイルの温度変化やコーン変位、振幅疲労度などをシミュレートすることで低域レスポンスを自動コントロールしています。これによりフラットでワイドな低域特性を実現しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:15cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 68Hz~20kHz -3dB |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
インピーダンス | 4Ω~8Ω |
出力音圧レベル | 85dB/W/m |
推奨アンプ出力 | 20W~60W/ch(RMS、8オーム負荷) |
外形寸法 | 幅210x高さ319x奥行185mm |
重量 | 6.5kg |
別売 | ABCシステム(¥25,000) |