オーディオの足跡

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Cadence Phono Stageの画像
 解説 

MM/MCカートリッジに対応したフォノイコライザーアンプ。

MCカートリッジのフローティングバランス構造を維持するため、完全バランス入力を採用しています。MCカートリッジのコイルはグランドから数メガオームと絶縁されており、全てのノイズ電流がカートリッジ出力の信号に影響を与えるのを防いでいます。

インプットトランスには特別製の高純度ニッケルコアトランスを採用しています。
このトランスは歪率が0.001%以下と非常に低く抑えられています。また、コンピューターエイド設計によるパラメーターではオーディオバンド(20~20kHz)においてフェイズシフトはリニアフェイズから1.2度以下と極めて低い偏差を実現しています。帯域も非常に広く、1:12、1:4の比率において0.5Hz~200kHzをカバーする優れた特性を得ています。
ネステッドミューメタルと銅によるサンドイッチ構造のケース、コンピューター制御による巻線技術によって完全に電磁フィールドのシールディング効果を得ることができ、60Hzにおいて130dB以上のCMRR(コモンモードリジェクションレシオ)を確保しています。

回路は分割RIAA構成となっています。インプットトランスのすぐ後ろにローノイズアクティブイコライザーがあり、RIAAターンオーバーポイントは50Hz(3180μs)と500Hz(318μs)となっています。ゲインは約35dBで、パッシブRCフィルターは最終RIAAターンオーバーポイントを2120Hz(75μs)としています。この最終RCフィルターは第二ローノイズアンプによって緩衝されており、フォのステージ全体のトータルゲインは64dBを確保しています。

ケイダンスは市販の殆どのMCカートリッジに対応でき、DCコイル抵抗が3、5、25、40Ωの4ポジションで対応しています。また、高周波カートリッジ共振は高域キャパシティブリアクタンスによりインプットトランスによってダンプされます。

シャーシはハードアルミブロック一体構造を採用しており、共振を徹底的に排除しています。

フロントパネルでゲインの切替が可能です。

機種の定格
型式 フォノイコライザーアンプ
ゲイン Lo gain:64dB
Hi gain:74dB
RIAA精度 20Hz~20kHz ±0.03dB
周波数特性 0.5Hz~180kHz -3dB
コモンモードキャンセル率 130dB(60Hz)
全高調波歪率(THD) 0.015%以下(20Hz~20kHz、5V出力)
出力ノイズ(IEC Aweighted) Lo gain:59μV以下
Hi gain:60μV以下
負荷抵抗相当値 Lo gain, Loインピーダンス:250Ω
Lo gain, Hiインピーダンス:400Ω
Hi gain, Loインピーダンス:30Ω
Hi gain, Hiインピーダンス:50Ω
カートリッジコイル抵抗
(最適組合せによるMCカートリッジ)
Lo gain, Loインピーダンス:25Ω
Lo gain, Hiインピーダンス:40Ω
Hi gain, Loインピーダンス:3Ω
Hi gain, Hiインピーダンス:5Ω
入出力端子 3ピンXLR、XLR-RCAアダプター付属
電源 ±12~14VDC、40mA
コヒレンス、シナジープリアンプパワーサプライより供給可能
外形寸法 幅445x高さ152.5x奥行80mm
重量 11kg