Jeff Rowland Model5
価格不明(1986年発売)
解説
モデル7の技術を継承しつつステレオ構成としたステレオパワーアンプ。
各チャンネルに定格出力200Wのバイポーラトランジスタを18個ずつ使用しており、各チャンネルの出力部へのパワー供給は、82,000μFのコンデンサーと1200Wのトロイダル電源トランスによって行われています。この電源部は2ステージのソフトスタート電源リレー回路によって起動する構造になっており、常時オン状態となっている各チャンネル独立のフロントエンド電源回路とは分離した構造となっています。この設計によってウォーミングアップに要する時間が短縮されるとともに、チャンネル間のアイソレーションを完璧にしています。
入力部はエポキシ・カプセルにモジュール化されており、機械的・温度的な安定性を確保するとともに、長期にわたる信頼性を獲得しています。
入力コネクターには耐腐食性のゴールドメッキ仕様としたRCAタイプを採用しています。
また、スピーカー出力コネクターには、通常のポストのほかに、バリアストップ・タイプのターミナルも備えています。
独自の伝送方式であるディファレンシャルモードを採用しています。
ジェフローランドのアンプに共通するノンNFB設計を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力(RMS連続) | 475W(2Ω) 300W(4Ω) 150W(8Ω) モノブリッジ時:550W(8Ω) |
周波数特性 | 0.15Hz~250kHz -3dB |
スルーレイト | 75V/msec |
全高調波歪率(1kHz、8Ω) | 0.03%(20W) 0.075%以下(150W) |
ダンピングファクター(8Ω) | 175以上(20Hz~20kHz) 60以上(100kHz) |
出力電流(20msec、1kHz) | 40A(連続) 90A(ピーク、0.1Ω) |
ゲイン | 26.4dB |
入力感度 | 136mV(1W、8Ω) |
入力インピーダンス | 100kΩ、20kΩ、3kΩ(選択可能) |
コモンモードリジェクション比 | 90dB以上(20Hz~20kHz) |
消費電力 | 200W(アイドル時) |
外形寸法 | 幅483x高さ222x奥行610mm |
重量 | 53.2kg |