
Jeff Rowland Model201
¥890,000(2台1組、2003年発売)
解説
ICEpowerを採用したモノラルパワーアンプ。
小型で汎用性が高く、かつ高い性能を確保するため、増幅素子にICEpowerを採用しています。
ICEpowerはデンマークのニールセン博士によって開発されたもので、MECC(マルチバリアブルエンハンスト小カスケードコントロール)とCOM(コントロールドオシレーションモジュレーター)と言う回路に支えられています。MECC回路は帯域特性のエラー補正や歪、ノイズ、アウトプットインピーダンスに貢献しており、COMはより低い歪や帯域特性の拡大、高効率、回路構成のシンプル化に貢献しています。これらの回路によってアンプ回路全体は高い精度で全てのパラメーターをコントロールしています。
ICEpowerでは強力なパワーサプライを備えており増幅段が変動の影響を受けにくい設計となっています。また、コンパクトサイズでありながら高出力を実現しています。
入力部にはインプットトランスを採用しています。
このトランスはスウェーデン国防省やスウェーデン国営放送、BBCなどでも使用されているメーカーのもので、Cコア高精度トランスを特別仕様オーダーしたものとなっています。
シャーシには航空機グレードのハードアルミブロックを削り出した構造となっています。
内部は入力部と増幅部を完全に分離しています。
リアパネルにあるACスイッチをONにするとアイドリングモードとなります。
リモートスイッチ用のインプットジャックを搭載しており、ワイヤードリモートスイッチを用いることで複数台のON/OFFが可能です。
機種の定格
型式 | モノラルパワーアンプ |
出力(連続RMS) | 250W(8Ω) 500W(4Ω) |
周波数特性 | 4Hz~75kHz 3dB |
ダイナミックレンジ | 117dB |
全高調波歪率(0.1W~500W、4Ω) | 0.007%(1kHz) 0.05%(最大) |
混変調歪率(19/20kHz SMPTE) | 0.002%未満 |
ゲイン | 26dB/32dB(内部ジャンパーによる変換) |
入力インピーダンス | 40kΩ |
CMRR | 90dB以上(20Hz~20kHz) |
位相 | Pin 2(+) |
入力端子 | XLRx1 |
出力端子 | ワンタッチ式、カルダスSPターミナル |
消費電力 | 8W(アイドル時) 600W(最大消費時) |
外形寸法 | 幅216x高さ65x奥行290mm |
重量 | 6.2kg |