Jeff Rowland Criterion
¥2,780,000(税別、2009年発売)
解説
コヒレンスの製造中止から8年経過し、最新デバイスの研究と検証や、新たな回路の開発に全てを注いで誕生した最高級プリアンプ。
オーディオ機器を接続するケーブル類は空中に飛び交う電波のアンテナにもなるため、インターコネクトケーブルからノイズを取り込んでしまいます。この問題を解消するため、入出力回路にトランスを組み込んでおり、ケーブルから入り込む有害な電磁波や高周波、ラジオ波を遮断しています。
基板には4層基板を採用しており、バッテリーアンプの内蔵回路自体をコンパクト化する事で基板から侵入するノイズを低減すると共に、信号経路を短くする事でスピードを速めています。
また、近接する信号経路が干渉するのを防ぐため、絶縁性に優れたセラミック基板を採用しています。セラミックはテフロンコート基板と同等の絶縁性を備えていますが、経年変化においてはコーティングのテフロンに対して優位性を持つとしています。
シャーシには航空機グレードの6061ハードアルミブロック削り出しシャーシを採用しています。
ボリュームには高速度完全バランス精密ボリュームコントローラーを採用しています。
これにより入力から出力までの信号経路は完全バランス回路となっており、高いCMRRを得ています。
電源部にはバッテリー方式を採用しており、別筐体とする事でノイズ源の隔離を行っています。また、電源部とコントロール部回路を含むロジック回路を一つの筐体にまとめる事で音楽信号を処理するオーディオ回路から分離独立し、ノイズの混入を防止しています。
バッテリーにはAセル・ニッケル水素電池を採用しており、約3時間の連続使用に耐える設計となっています。また、ディスプレイには蛍光管を採用しています。
シャーシはデルリン製のボールを間にはめこんだピンポイントサポートとなっており、互いの物理的な干渉を無くすことで共振を排除しています。
リモートコントロールユニットと受光部ユニットが付属しており、離れた場所から操作が可能です。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
入力端子 | XLR:4系統 RCA:2系統 |
出力端子 | Main output:XLR、RCA、各2系統 Record out:XLR、RCA、各1系統 |
ゲイン | 各入力独立プログラム 0~20dB |
ゲインレンジ | 99.5dB(199均等インクリメント) |
ゲイン解像度 | 0.5dB ±0.03dB(全レンジにわたり) |
周波数特性 | 10Hz~300kHz -3dB(8Ω) |
最大入力レベル | 13.5Vrms(@0dBゲイン) |
最大出力レベル | 13.5Vrms |
THD+ノイズ | 0.003%以下(2Vrms出力、50Hz~20kHz) |
S/N比 | 100dB以下 |
CMRR | 90dB以上(20Hz~20kHz) |
チャンネルセパレーション | 99.5dB |
入力インピーダンス | 40kΩ(バランス、アンバランス共通) |
出力インピーダンス | 60Ω(バランス、アンバランス共通) |
パワーサプライ | Ni-MHバッテリーによるユニバーサル電圧入力電源 |
消費電力 | 最低15W、最大50W(バッテリー充電率による) |
最大外形寸法 | 幅395x高さ162x奥行311mm |
重量 | 21kg |
付属 | リモートコントローラー 受光部ユニット 受光部ケーブル デルリンボール(インシュレーター) DCケーブルx2 ACケーブル 3/2アダプタ |