
Jeff Rowland Consonance
価格不明(1989年発売)
解説
プリアンプに対するジェフローランドの考え方をワンボックスに凝縮したモデル。
コンソナンスの回路設計は全ての信号増幅部に高電圧・高電流クラスA動作FET技術を用いたノンNFB設計となっています。また、全ての入力と出力は直結性を重視し、信号経路にキャパシターを組み込んでいません。
完全密閉した金接点リレーによるスイッチや、OFCを多用したMILスペック基板材の使用、耐熱性エポキシによる各回路のカプセル化などの配慮が行われています。
電源部はトロイダルトランスにシールドを施すことでハムフィールドによるオーディオ系への影響を排除しています。また、AC電源からのラインノイズを除去するフィルターも採用しており、ノイズによる影響を抑えています。
入力、出力インピーダンスは変更が可能となっており、使用するシステム構成に合わせて最適値を設定することができます。
ライン入力は6系統備えており、オプションで1系統追加可能です。
マイクロプロセッサーを搭載しており、入力スイッチング、音量調整、ミューティングを含む全ての機能のインテリジェントコントロールが可能です。
各機能は付属のリモートコントローラーやフロントパネルキーから操作できます。
音量レベル等の表示はフロントパネル中央の大型液晶ディスプレイに英数字で表示されます。
各スイッチングはプリアンプ入力段で行われており、音質への影響を抑えています。
音量コントロールは10ビット1056ステップの精度となっており、実用上200ステップに圧縮して精密な調整が行えます。
さらに6入力それぞれについて入力レベルを記憶・リコールすることができるため、ソースを切換えるごとに音量調整をする必要がありません。また、音像定位は通常のトリマーではなくシフトによって調整するため、左右のレベルバランスが崩れません。
フォノステージは別売りオプションとなっています。
機種の定格
型式 | ステレオプリアンプ |
ラインステージ・ゲイン | 16dB |
フォノステージ・ゲイン | 60dB |
入力感度(IHF) | Phono:0.5mV Line:78mV |
ライン入力インピーダンス | 600Ω、10kΩ、100kΩ |
フォノ入力インピーダンス | 12設定選択可能 固定値:10~185Ω |
RIAA精度 | 20Hz~50kHz ±0.20dB |
周波数特性 | Phono:0.15Hz~220kHz -3dB Line:0.08Hz~600kHz -3dB |
SN比(A-WTD、500MV基準) | Phono:77dB Line:87dB |
THD(2.5Vrms) | Phono:0.04% Line:0.012% |
最大出力レベル | Phono:10Vrms Line:7.5Vrms |
出力インピーダンス | 150Ω、300Ω、選択可能 |
外形寸法 | 幅380x高さ67x奥行350mm |
重量 | 6.4kg |