JBL S3100MKII
¥450,000(1台、1999年頃)
解説
ディファインド・ダイレクティビティ・ホーンを搭載し、リスニングエリアに均一な音圧レベルを実現したフロア型2ウェイスピーカーシステム。
低域には38cmコーン型ウーファーであるME150HSを搭載しています。
振動板いはアクアプラスコーティングを施したファイバーコンポジット・コーンを採用しています。
高域にはドライバーユニット275NdとホーンH2600-1を組み合わせたホーン型ユニットを搭載しています。
ホーンはJBLのホーン設計技術と最新の音響解析データを駆使した独自の3次元曲面ホーンである、ディファインド・ダイレクティビティー・ホーンとなっています。壁面などで乱反射しやすい中高音域をホーンの指向角内に集約することで均一な音圧レベルをワイドなリスニングエリアに与えています。
また、ドライバー275Ndはチタンダイアフラムを用いた1インチスロートのコンプレッションドライバーで、磁気回路にネオジウムマグネットを採用しています。
ネットワークは低域用と高域用ネットワークを独立して搭載しています。
また、高域用ネットワークはDCバイアスを付加するチャージカップルド方式を採用しています。コンデンサーをクラスA動作させることで有害なゼロクロス歪を除去し、音の解像度、過渡特性を飛躍的に向上しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
エンクロージャーの形状には独自のウェッジシェイプエンクロージャーを採用しており、ホーン角に沿ってエンクロージャーの背面を楔型に絞り込んだ形状とすることで内部定在波の発生を未然に防いでいます。
また、エンクロージャーには堅牢かつ音響特性に優れたMDF材を使用し、ブレーシングによる補強と綿密なチューニングを施すことでカラーレーションを排除するとともにタイトな低域再生能力を身につけています。
外観の仕上げは、トップパネルはブラック・ハイグロスラッカー仕上げが施されており、その他はバール木目調化粧パネルによる仕上げとなっています。
低域/高域の独立ネットワーク構成を生かして、2組の金メッキスピーカー入力端子を搭載しています。
金メッキ・バスバーを取り外すことで2組のスピーカーケーブルを使用するバイワイヤリング接続や、2組のアンプを使用するバイアンプ駆動も可能です。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
ユニット等 | 低域用:38cmコーン型(ME150HS) 高域用:ホーン型(275Nd+H2600-1) |
周波数特性 | 30Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 95dB |
インピーダンス | 8Ω |
許容入力(IEC) | 200W |
クロスオーバー周波数 | 750Hz |
外形寸法 | 幅561x高さ1102x奥行406mm |
重量 | 63.5kg |