
JBL S2500
¥145,000(1台、2000年頃)
解説
仮想同軸レイアウトを採用した2ウェイフロア型スピーカーシステム。
ユニットレイアウトにシンメトリカルアレイ(仮想同軸)レイアウトを採用しており、ホーンドライバーを中央に配置し、ウーファーをその上下・対称に配置しています。これにより2ウェイ構成でありながらフルレンジユニットのような音のまとまりと、優れた音像定位を実現しています。
また、ウーファーの前面に独自のダックビル・スタイルのサランネットを装備し、ホーン開口部の空間インピーダンスを制御する機能を持たせると同時に、ウレタンパッドを内蔵することでホーン上下面での音の乱反射を防止しています。
低域には20cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、大入力時にもコーンの振幅にゆとりのある良好なピストンモーションを確保しています。
振動板にはJBL伝統のコルゲーションリブ入りのパルプコーンを採用しています。また、フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
高域にはホーン型ツィーターを搭載しています。
ドライバーユニットには4.4cmピュアチタンダイアフラムを用いたドライバーユニット175Nd-1を搭載しています。
このユニットの振動板は、極限まで薄く成型することで高音域のレスポンスを向上させるとともに、JBL独自のアクアプラスコーティングを施すことで高音域のレゾナンスをコントロールしています。これによりDVD AudioやSACDなどに対応する高音域再生を実現しています。
また、磁気回路にはネオジウムマグネットを採用しています。
ホーン部には水平110゜x垂直40゜の定指向性を持つバイラジアルホーンを採用しています。このホーンにはMDF材を使用しています。
ウーファー部のみ防磁設計となっており、磁束漏れを低減しています。
ネットワーク部は低音域用と高音域用に基板ごと独立させたセパレートネットワークを採用しており、相互干渉を防いでいます。また、主要ネットワーク素子同士をダイレクトに結線することで低損失を実現しています。
エンクロージャーのフロントバッフルには厚さ43mmの高質量MDF材を用いることで不要振動を抑えています。
外観はチェリー天然木による突板仕上げが施されており、フロントバッフルには照明を落としたシアター環境にもマッチするようダークグレーセミグロスラッカー仕上げが施されています。
入力端子は低音域用と高音域用のそれぞれに金メッキバインディングポストタイプを採用しており、バイワイヤリング接続やパッシブバイアンプ駆動が可能です。
スパイクが付属しており、安定したスピーカー設置が可能です。
スパイクは鋭利なニードルチップと球状のぼーるチップの両端仕上げとなっており、床面に応じた使い分けが可能です。
スパイク受けプレートも付属しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
ユニット等 | 低域用:20cmコーン型x2 高域用:ホーン型(ラジアルホーン+175Nd-1) |
周波数特性 | 38Hz~35kHz |
インピーダンス | 6Ω |
最大許容入力 | 150W |
出力音圧レベル | 92dB/2.83V/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz |
外形寸法 | 幅327x高さ912x奥行407mm(ホーン突出部を含む) |
重量 | 36.0kg |
付属 | スパイク スパイク受け |