オーディオの足跡

PR:JBLの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

L50の画像
 解説 

個性的なグリルデザインを採用したスピーカーシステム。

低域には25cmコーン型ウーファー127Aを搭載しています。
コーン紙にはリブドコーンを採用しており、分割振動による歪を低減し、さらに10cm径センタードームを採用することで中音域まで余裕をもって再生するとともに指向特性を改善しています。
磁気回路には銅リボン線エッジワイズ巻きを用いた5cm径ボイスコイルを採用しており、能率やトランジェントレスポンス、耐入力特性の改善を図っています。また、マグネットには磁束密度の高いアルニコVマグネットを使用しており、さらにボイスコイルとのギャップを狭くとることで磁力を集中させています。
L50では、127Aの背後にグラスウールをバスケット状に成型したシェルを装備しており、インピーダンス特性をより平坦に抑えてます。

中域には13cmコーン型スコーカーLE5-10を搭載しています。
2.2cm径ボイスコイルや磁束密度の高い強力磁気回路を採用することで能率とトランジェントの向上を図ると共に、硬質のコーン紙を使用して瞬間的な大入力による変形を防いでいます。また、アルミセンタードームを採用することで高い周波数帯域までの再生能力を得て高音域へのつながりを改善しています。
このユニットの開発には反応の速いレーザー光線を用いて動作中のスピーカーへホログラフ解析を実施しており、コーンの材質と構成を改善しています。
L50ではLE5-10を吸音材が充填された完全密閉型バックキャビティに収納しており、ウーファーからの干渉を押さえ、歪を低減しています。

高域には3.6cmコーン型トゥイーターであるLE26を搭載しています。
このユニットには1.6cm径ボイスコイルに15,000ガウスの高磁束密度を持つ強力磁気回路を採用することで高音域の過渡特性を向上させています。また、特に3kHz以上の指向特性を改善するためにユニット口径は3.6cmとしています。
さらに、コーン紙の外周はゆるやかな勾配をつけた硬質素材で覆われており、勾配によって有害な反射を取り除くことで位相歪を効果的に除去し、指向性の乱れを改善しています。

ネットワーク部は、特にインピーダンスの平坦化や位相補正を図るために新しい技術を応用して設計されています。また、低損失空芯インダクターや高耐圧コンデンサー、抵抗器などの厳選パーツを採用することで低歪率化を図っています。
さらに、バッフル板前面に中域と高域用に連続可変レベルコントロールを装備しており、特性の調整することができます。

エンクロージャーには板振動の優れた19mm厚高密度パーチクルボードを採用しており、内部には吸音材を充填すことで定在波を抑えています。また、ユニットレイアウトには一直線上にマウントするインライン配置を採用しており、各音域のつながりをスムーズにしています。

入力端子には新型のワンタッチターミナルを採用しており、外れにくくすると共に接触抵抗を少なくしています。

外観はウォルナット仕上げが施されています。
また、グリルには波形の斜めラインが入っており、カラーはブルー・レッド・ブラウンの3種類がありました。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:25cmコーン型(127A)
中域用:13cmコーン型(LE5-10)
高域用:3.6cmコーン型(LE26)
指向特性 120゜(円錐パターン、15kHz)
許容入力 35W(連続プログラム)
インピーダンス
クロスオーバー周波数 800Hz、3kHz
出力音圧レベル 88dB(新JIS)
外形寸法 幅362x高さ622x奥行314mm
重量 21kg(梱包時)