JBL L250
ウォルナット:¥520,000(1台、1982年発売)
ブラック:¥520,000(1台、1982年発売)
オーク:¥570,000(1台、1982年発売)
エボニー:¥780,000(1台、1982年発売)
ローズウッド:¥780,000(1台、1982年発売)
解説
コンシューマー用スピーカーのフラッグシップ機として開発されたユニークなデザインのスピーカーシステム。
低域には36cmコーン型ウーファーLE14H-1を搭載し、中低域には20cmコーン型ミッドウーファー108Hを搭載しています。
これらのユニットには低歪率SFG磁気回路を採用しており、さらにコーンの両面にアクアプラス処理を施すことで剛性を高めながら適度なダンピング量を得ています。
中高域には12.5cmコーン型スコーカーLE5-11を搭載しています。
このユニットには、大入力時のパワー圧縮の変化を最小にするために他のユニットと同様に銅製コイルを採用しており、高能率、広ダイナミックレンジを実現しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーター044-1を搭載しています。
振動板にはフェノール系ダイアフラムを採用しており、高能率化を図るとともに耐入力特性を向上させています。
ネットワーク部は全てのクロスオーバーポイントを6dB/octに統一することで滑らかなパワーレスポンスを得るとともに、スラントバッフルの効果を高めています。
また、従来の連続可変型アッテネーターでの音質劣化を防ぐため、バスバー方式を採用しています。
エンクロージャーにはラウンド&スラントバッフルを採用しており、エッジ部を湾曲させた台形のフロントパネルによって音の回折を防ぎ、ピークやディップを最小限に抑えています。
また、フロントバッフルを傾斜させることで各ユニットの位相を整合するとともに、左右対称形とすることで音像定位を改善しています。
エンクロージャーの外観にはウォルナット仕上げが施されていました。
また、受注オーダー品としてブラック、オーク、エボニー、ローズウッドの4種類のバリエーションもありました。
機種の定格
型式 | 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:36cmコーン型(LE14H-1) 中低域用:20cmコーン型(108H) 中高域用:12.5cmコーン型(LE5-11) 高域用:2.5cmドーム型(044-1) |
許容入力 | 200W(IEC) |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 400Hz、1.6kHz、4.5kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
外形寸法 | 幅572x高さ1,321x奥行362mm |
重量 | 61.4kg(梱包時) |