JBL 4428
¥235,000(1台、2003年発売)
解説
上級機の技術を継承したミドルサイズスタジオモニターのスピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーである1200FE-8を搭載しています。
このユニットはプロジェクトK2 S5800に使用されている1200FEのインピーダンス8Ω仕様となっています。
振動板にはパルプ材にケブラー繊維を混抄する事で振動板の強度を高めたケブラーコンポジットコーンを採用しており、さらにJBL独自のアクアプラスコーティングが施されています。
また、ダンパーにはリニアリティを高めるダブルダンパーを採用し、フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。さらに、ニューSFG(シンメトリカル・フィールド・ジオメトリー)磁気回路やアルミリボンエッジワイズ巻きボイスコイルなどを採用し、ハイパワードライブにも微動だにしない低歪高リアリティの低音域再生を実現しています。
高域には5.0cmドライバーユニット175Nd-2とHF/UHFコンビネーションホーンを組合せたホーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはアクアプラスコーティングが施されたピュアチタンダイアフラムを採用しています。また、フェイズプラグには低歪化を徹底させたラピッドフレアー・エクジット方式を採用しています。
磁気回路には軽量アルミリボン・ボイスコイルとネオジウムマグネットを採用しており、ボイスコイルギャップに磁性流体を封入する事でボイスコイルで発生する熱を冷却することでパワーハンドリングを高めています。
超高域には1.9cmリング型ツィーターである015MとHF/UHFコンビネーションホーンを組合せたホーン型ツィーターを搭載しています。
振動板にはポリイミドダイアフラムを採用しており、ダイアフラムとボビンを一体化する事で振動系質量の軽量化すると共に伝達ロスを抑えています。
位相干渉による高音域エネルギーの減衰を留めるため、ダイアフラム前面に砲弾型のセンターイコライザーを搭載しています。
高域/超高域のホーンには一体構造のSonoGlass製コンビネーションホーンを採用しています。一体化したコンビネーションホーンとする事で各ドライバーの性能を発揮させながら音響的なつながりを良好なものにしています。指向角は超高域は水平60゜x垂直40゜、高域は水平90゜x垂直40゜の指向角を持たせています。
このホーンはアッパーバッフルと一体化した構造となっています。
ネットワーク部はセパレートネットワークを採用しており、低域用と高域以上用にネットワーク回路を分離独立させています。
デバイスには空芯コイルやポリプロピレンフィルムコンデンサーなどの高品位パーツを採用しています。
高域と超高域には連続可変式アッテネーターを搭載しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
ユニットレイアウトは垂直線上にユニットを配置したインライン方式を採用しており、音像をより明確に定位させています。
板材には25ミリ厚の高剛性MDF材を使用しています。また、左右対称のツインバスレフポートにはラウンド加工を施すことでポートの息づきを抑えています。
入力端子にはバイワイヤリング接続にも対応した金メッキスピーカーターミナルを採用しています。
別売りオプションとして専用のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型(1200FE-8) 高域用:5.0cmドライバー(175Nd-2)+ホーン 超高域用:1.9cmリング型(015M)+ホーン |
周波数特性 | 40Hz~40kHz -6dB |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 91dB/2.83V/m |
許容入力 | 200W(RMS) |
クロスオーバー周波数 | 900Hz、7kHz |
外形寸法 | 幅400x高さ635x奥行338mm |
重量 | 32.5kg |
別売 | スピーカースタンド JS-350A(1台、¥35,000) |