オーディオの足跡

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 解説 

インラインレイアウトを採用した4ウェイフロア型モニタースピーカーシステム。

低域には38cmコーン型ウーファーである1500FEを搭載しています。
振動板には自然乾燥によるプレミアムピュアパルプコーンを採用しています。また、エッジには軽量・低損失のEPDMフォームラバーを、ダンパーにはシンメトリー構造のNOMEXダブルダンパーを使用しています。
ボイスコイルの熱を効果的に逃がすJBL独自のベンテッドギャップクーリング機構を搭載しており、連続ハイパワー駆動に応える高いリニアリティを実現しています。

中低域には25cmコーン型ミッドバスユニットである2251J-1を搭載しています。
このユニットでは低歪とパワーハンドリングを追求してファイバーコンポジットコーンを採用しています。また、磁気回路にはNDD(ネオジウム・ディファレンシャル・ドライブ)方式を採用しており、大口径ネオジウムリングマグネットを2つのポールピースでサンドイッチしたデュアルギャップ・デュアルボイスコイル構造としています。

中高域には7.5cmドライバーユニット435Alを用いたホーン型ミッドハイを搭載しています。
振動板にはアルミダイアフラムを採用しており、軽量アルミリボン線によるボイスコイル、高磁束ネオジウムマグネットによる磁気回路を採用しています。また、フェイスプラグにはJBLプロフェッショナルユニットで使用されているラピッドフレアータイプを採用しています。
ホーン部には水平90゜x垂直40゜の指向性を持つSonoGlass製コンスタントカバーレージ・バイラジアルホーンを採用しています。

高域には2.5cmドライバーユニットである045Tiを搭載しています。
振動板にはエッジ一体成型のピュアチタンダイアフラムを搭載しており、軽量アルミリボン線ボイスコイルをラッピング装着しています。また、磁気回路には高磁束ネオジウムマグネットを配することで、高感度・高出力とともに高い耐久性を得ています。
ホーン部はアッテネーターパネルと一体化した水平60゜x垂直40゜のSonoGlass製コンスタントカバーレージ・バイラジアルホーンを採用しています。

ネットワーク部はLF用とMF~UHF用に分離・独立した構造を採用しています。
ネットワーク素子に高品位パーツを使用するとともに、jBL独自のチャージカップルリニアディフィニション方式を採用しており、コンデンサーにDCバイアスを加えることで非線形ひずみを排除しています。
さらに、MF/HF/UHF独立・連続可変アッテネーターを搭載しています。

ユニットレイアウトにはインラインレイアウトを採用しており、各ユニットをエンクロージャーの中心・鉛直線上に配置することで優れた音像定位と音場再現能力を得ています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。板材には25mm厚の高剛性MDF材を使用しており、フロントバッフルはさらに強度をもたせて44mm厚としています。さらに、ミッドハイとウルトラハイのホーンユニット及びネットワークを独立のサブキャビティに収納する上下2分割のセパレート構造を採用しており、ウーf-あの強力な磁気回路からネットワークを確立して電磁気的干渉を排除しています。また、サブキャビティのりあ罰hルウを取り外したまま再生した時もトータルの再生周波数特性にほとんど影響を及ぼさない構造となっています。

外観の仕上げはウォルナット突板仕上げが施されています。また、フロントバッフルはセパレート構造エンクロージャーに合わせてロアー側に伝統のブルーバッフルを採用し、アッパー側はダークグレーとすることでホーン色との調和を図っています。
グリルはセパレート式となっており、上下別々に着脱ができます。

スピーカーターミナルは2組搭載しており、バイワイヤリング接続に対応するほか、モードの切替によりアクティブバイアンプ駆動も可能となっています。

機種の定格
方式 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型
ユニット 低域用:38cmコーン型(1500FE)
中低域用:25cmコーン型(2251J-1)
中高域用:ホーン型(7.5cmドライバー 435Al)
高域用:ホーン型(2.5cmドライバー 045Ti)
再生周波数帯域 33Hz~40kHz -6dB
インピーダンス
許容入力 400W(RMS)
出力音圧レベル 95dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数 300Hz、1kHz、10kHz
外形寸法 幅597x高さ1,080x奥行400mm
グリル装着時:奥行425mm
重量 90.7kg