JBL 4344MKII
¥620,000(1台、1996年発売)
¥680,000(1台、2000年頃)
解説
低歪率・ワイドレンジ再生をテーマに、開発されたリファレンスモニター4344のリファインモデル。
圧倒的なダイナミズムをそのままに、よりワイドでスムーズなレスポンスを実現しています。
低域用には38cmコーン型ウーファーであるME150HSを搭載しています。
振動板には高剛性ファイバーコンポジットコーンを採用しています。このコーンは表面にアクアプラスコーティングを施すことで適度なダンピングを得ています。この振動板を対称磁界で低歪でドライブするSFG(シンメトリカル・フィールド・ジオメトリー)磁気回路を内蔵しています。
また、独自のベンテッド・ギャップ・クーリング強制冷却機構を搭載しており、優れたトランジェント特性と低歪率を実現しています。
中低域用には25cmのコーン型ユニットである2123Hを搭載しています。
中高域用には1インチスロートのドライバーユニット275Ndを搭載しています。
このユニットにはネオジウムマグネットを採用しています。
また、ホーンとアコースティックレンズの一体感を高めシャドーイフェクトを改善し、より明確な音像定位を実現しています。
高域用にはリングラジエーターを採用したウルトラハイフリシードライバーの2405Hを搭載しています。
可聴帯域を超える信号を連続・ハイパワーで鳴らし込める高い信頼性を得ています。
ネットワーク部は低音域用と中低音域以上用に分離した独立基板を採用しており帯域間の干渉を防いでいます。
中低域以上用のネットワーク回路には、コンデンサにバイアスを加えた上でAクラス動作させるチャージカップルド・リニアディフィニション・ネットワークを採用しており、ゼロクロス歪の発生を排除してます。
また、チャンネルディバイダーを併用したバイアンプドライブやバイワイヤリング接続にも対応しています。
中低域、中高域、高域の各ユニットの出力音圧レベルを調整できるアッテネーターボリュームを装備しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
板材にはK2シリーズと同じ高密度MDF材を使用してます。
スピーカーターミナルには大型バインディングポスト型を採用しており、極太ケーブルに対応しています。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:38cmコーン型(ME150HS) 中低域用:25cmコーン型(2123H) 中高域用:5cmドライバー(275Nd)+1インチスロートホーン 高域用:ドライバー型(2405H) |
周波数特性 | 30Hz~22kHz(-6dB) |
出力音圧レベル | 95dB/2.83V/m |
インピーダンス | 6Ω |
許容入力 | 200W(IEC) |
クロスオーバー周波数 | 340Hz、1.3kHz、8kHz |
外形寸法 | 幅635x高さ1,051x奥行383mm レンズ、グリルを含む奥行:435mm |
重量 | 81.9kg |