オーディオの足跡

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4313WXの画像
 解説 

JBLのプロ用技術を投入して開発されたブックシェルフ型スピーカーシステム。

低域には25cmコーン型ウーファーであるLE111Aを搭載しています。
LE111Aではコーン紙裏面にJBL独自の制動材を塗布することで最適な質量と剛性を持たせ、コーン紙の不要な共振を防ぐと共にナチュラルな応答特性を得ています。
また、磁気回路には7.5cm径銅リボン線エッジワイズ巻きボイスコイルや11,000ガウスを搭載しています。

中域には13cmコーン型スコーカーであるLE5-9を搭載しています。
LE5-9では、2.2cm径銅リボン線エッジワイズ巻きボイスコイルや14,000ガウスの磁気回路を採用すると共に、瞬間的大入力時にも変形しない剛性に富んだコーン紙を採用することで、音質や特性の改善を図っています。
また、ウーファーとの背面干渉を防ぐため最適量の吸音材を充填した密閉型バックキャビティにマウントされています。

高域には2.5cmドーム型トゥイーターである066を搭載しています。
振動板には、フェノールを含浸したリンネルをJBL独自のアルミ蒸着被膜で表面処理したものを採用しており、20kHzで150゜、30kHzで90゜の優れた指向特性を獲得しています。また、過渡特性にも優れており歪を大幅に減少させています。
このユニットは一体成型によって表面の突起を排除し、不要な反射を防いでいます。

ネットワーク部は最新技術を投入した設計がされており、クロスオーバー周波数付近での特性を平坦化するインピーダンス補正回路や、音像定位をシャープにしユニット間の位相乱れを防ぐ位相補正回路を採用しています。
また、過渡応答が良く耐圧の大きいノンポーラコンデンサーや空芯インダクターなどのパーツを採用することで高音質化を図っています。

中域と高域には連続可変式のレベルコントロールを搭載しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しており、素材には19mm厚の硬質パーチクルボードを採用しています。
最適な低音応答を得るため34リットルという内容積を算出し、ダクトの形状寸法を決定しています。そして、内部に十分な吸音材を充填することで不要な反射波や定在波の発生を防止しています。
ユニットは全て直接バッフル板にマウントされており、インライン配置とすることで定位を改善しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:25cmコーン型(LE111A)
中域用:13cmコーン型(LE5-9)
高域用:2.5cmドーム型(033)
周波数特性 40Hz~18kHz ±3dB
許容入力 40W(RMS)
インピーダンス
クロスオーバー周波数 1kHz、4kHz
出力音圧レベル 89dB(新JIS)
エンクロージャー内容積 34L
外形寸法 幅362x高さ578x奥行252mm
重量 19.3kg