JBL 4312XP
¥126,000(1台、1990年頃)
解説
4312シリーズの音質をさらにリファインするために、これまでのエンクロージャーに独自の素材を採用し、より鮮明で高品位な音を実現したスピーカーシステム。
低域には30cmのコーン型ユニットである2213Hを採用しています。
磁気回路には低歪率なJBL独自のSFG磁気回路を、振動板には特殊強化材をコーティングしたコーン紙を採用し、ダンピングの効いたクリアな低音を獲得してます。
また、フレームにはアルミダイキャストを採用することで剛性を向上させています。
中域には13cmのコーン型ユニットである104H-3を搭載しています。
高域にはピュアチタン・トゥイーターである035Tiを搭載しています。
ピュアチタンを、25μ厚の精密ドームに成型し、高域特性の向上を目的としたダイアモンドエッジ・サスペンションや、分割振動を防止するリブパターンとの組み合わせで鮮やかな音質を実現しています。
中域と高域のそれぞれをコントロールできるアッテネーターを搭載しています。
エンクロージャーは、まず前面のパーチクルボードに、優れた制振効果をもつJBL独自の高密度素材「リアクション・モールデッド・フォーム」を積層し、エンクロージャー全体の不要振動をダンピングしています。
さらに、ステレオイメージに微妙な悪影響を与えていたバッフル表面での再生音の一次反射を減少させるために、ユニットの周囲に「ネオプレーン・フォーム」を採用しており、特に中高域での一次反射音による音質劣化を最小限にしています。
また、仕上げにはウォールナット仕上げとブラック仕上げの2種類がありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:30cmコーン型(2213H) 中域用:13cmコーン型(104H-3) 高域用:ドーム型(035Ti) |
周波数特性 | 45Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 93dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
許容入力(連続) | 100W |
クロスオーバー周波数 | 1100Hz、4200Hz |
外形寸法 | 幅362x高さ597x奥行298.5mm |
重量 | 20kg |