オーディオの足跡

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 解説 

4312Mの後継機にあたるスピーカーシステム。

低域には13.3cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットにはJBLモニタースピーカーの設計手法を受け継いでおり、アルミダイキャストのフレーム構造やピュアパルプホワイトコーン振動板を採用しています。
また、磁気回路を強化することで低域のエネルギー感を向上し、さらにダンパー形状やボイスコイル巻線幅の変更などの駆動系のチューニングも実施しており、エンクロージャー設計の見直しと相まって55Hzからの優れた低域レスポンスを実現しています。

中域には5cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはピュアパルプコーンを採用しており、センターキャップを大型化してドーム形状も変更することでツィーターとの音のつながりをスムーズなものとすると共に指向特性も改善しています。
磁気回路には1クラス上の強力磁気回路を採用しています。

高域には1.9cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはテンパードピュアチタンダイアフラムを採用しています。これは窒素ガスによる高温焼入れ処理を行うことで硬度を高めています。これにより超高域のレスポンスを50kHzまで延ばしています。

中域および高域の出力レベルを調整できる3ポイントアッテネータースイッチを搭載しています。

ネットワーク部には1stオーダー(-6dB/oct)のネットワークを採用することでユニット間のスムーズなつながりを重視しています。
また、低損失の大型コイルを採用すると共に、内部配線材の線径も太くすることで低域エネルギーを改善しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
4312MIIではバスレフダクト径の拡大やキャビネット容量アップによって低域特性の改善を図っています。
さらに内部の補強箇所を追加することで剛性を高め、不要な箱鳴きを排除しています。

外観の仕上げはウォルナットとブラックの2色のカラーバリエーションがありました。

別売り金具を使用することで壁面や天井への取付が可能です。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計
ユニット等 低域用:13.3cmコーン型
中域用:5cmコーン型
高域用:1.9cmドーム型
周波数特性 55Hz~50kHz
出力音圧レベル 90dB/2.83V/m
インピーダンス
許容入力 75W(Music)
クロスオーバー周波数 7kHz、12kHz
外形寸法 幅181x高さ300x奥行180mm
重量 4.0kg
別売 壁/天井用ユニバーサルブラケット MTC-U1(1台、¥10,000)
壁用ブラケット MTC-520(2台1組、¥10,000) 天井用アダプター MTC-601(2台1組、¥5,000)