JBL 4312A/4312ABK
4312A:¥128,000(1台、1986年発売)
4312ABK:¥115,000(1台、1986年発売)
解説
4312の後継機として、デジタル時代を照準する技術の導入によって完成度を高めたスピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーである2213Hを搭載しています。
磁気回路に低歪率を誇るSFG磁気回路を採用しており、コーン紙にはダンピングの効いた低音を獲得するためJBL独自のコーティング強化剤を塗布しています。
また、フレームにはアルミダイキャスト製を採用し、磁気回路部の振動を抑えています。
中域には13cmコーン型ユニットの104H-3を搭載しています。
このユニットは、JBLモニターに使われてきたものに改良を加えたもので、ボイスコイルを新しくし、コーン紙にもコーティングを施してスムーズな周波数レスポンスと広い指向性を得ています。
高域にはドーム型トゥイーターである035Tiを搭載しています。
軽くて剛性が高く、耐久性にも優れたピュアチタン材を25ミクロン厚のドームに成型し、日本の折紙細工にヒントを得たダイヤモンドエッジパターンと補強リブを組合せ、優れたレスポンスを得ています。
エンクロージャーはバスレフ構造となっています。
仕上げは、ウォルナット仕上げの4312Aとブラック仕上げの4312ABKの2種類がありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:30cmコーン型(2213H) 中域用:13cmコーン型(104H-3) 高域用:ドーム型(035Ti) |
周波数特性 | 45Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 93dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
許容入力 | 100W |
クロスオーバー周波数 | 1.1kHz、4.2kHz |
エンクロージャー容積 | 40L |
外形寸法 | 幅362x高さ597x奥行298mm |
重量 | 20kg |