JBL 4307
¥76,000(1台、2007年12月発売)
¥78,000(1台、2020年頃)
解説
JBLスタジオモニターの伝統を継承した外観とシステムデザインを採用したスピーカーシステム。
4307は、4312D/4318に代表される12inch(30cm)径ウーファーを搭載したコントロールモニターシリーズと、4305Hを頂点とする8inch(20cm)径以下の小口径ウーファーを搭載したコンパクトモニターの中間にあたるミドルサイズとして設計されました。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には自然な響きが特長の無漂白・無着色のピュアパルプホワイトコーンを採用しています。さらに、低歪磁気回路や、過渡特性に優れた振動系、強度・剛性に優れたフレーム構造などの装備により優れたレスポンスとクリアな音質を得ています。
中域には4312D/4318にも採用された12.5cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはピュアパルプコーンを採用しており、表面に高分子ポリマーをコーティングすることで歪の発生を抑えています。さらに、ダブルプリーツ・クロスエッジによってダイアフラムの滑らかなレスポンスを可能にしています。
磁気回路には大型マグネットによる強力磁気回路を採用しています。
高域には3.8cmリング型ツィーターをホーンと組み合わせて搭載しています。
このユニットはダイアフラムにはタンジェンシャルリブが施されており、ボイスコイルからの駆動力を振動板全体に均一に伝える事で、ダイアフラムの正確なピストンモーションを得ています。さらに、ダイアフラムに特殊な高分子素材にダンピングフィルムをラミネートしたデュアルレイヤー構造を採用することで、歪感の少ない高域再生を実現しています。
このツィーターユニットにアルミダイキャスト製アウターホーンを組み合わせることで指向特性の最適化とクロスオーバー領域までの再生エネルギーの確保を果たしつつ、再生おとに影響を与えるツィーターの不要振動を抑えています。
ネットワーク部には空芯コイルや高品位なフィルムコンデンサを使用しています。
中域及び高域の出力レベルをそれぞれ独立して調整可能な連続可変アッテネーターボリュームを搭載しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しており、バスレフポートを2つ装備することでキャビネットサイズを超える低域再生を実現しています。
ユニットレイアウトにはインラインレイアウトを採用しており、フロントバッフルの中心軸上にすべてのユニットの中心を揃えることで音像定位と音場再現性を高めています。
外観の仕上げはフロントバッフルにスタジオモニターの証であるモニターブルーの仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:12.5cmコーン型 高域用:ホーン型(3.8cmリングツィーター+ホーン) |
周波数特性 | 45Hz~45kHz |
許容入力 | 150W(music) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 91dB/2.83V/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、6.5kHz |
外形寸法 | 幅328x高さ545x奥行300mm(奥行きはグリル含む) |
重量 | 16.6kg(グリル含む) |