JBL 250Ti
¥490,000(1台、1984年頃)
解説
Tiシリーズの技術を投入し、JBLスピーカーの思想と技術を代表するフラッグシップモデルとして開発された大型フロア型スピーカーシステム
広帯域にフラットな周波数特性やパワーレスポンスの両立、各ユニットの位相整合、エンクロージャーの回折効果、背面ダクトの位置まで徹底的に計算してフォルムを決定しています。
低域にはアクアプラス複合コーンによる38cmSFGウーファーであるLE14H-1を採用しています。
中低域には、250Tiのために開発された20cmコーン型の118Hを採用しています。
中高域には13cm特殊ポリプロピレンコーンユニットの104Hを搭載しています。
ポリプロピレンをベースに、特殊な充填剤によって大幅に合成を高めながら、ポリプロピレンと同じ内部損失を維持しています。
高域にはピュアチタンダイアフラムを用いた044Tiトゥイーターを搭載しています。
高圧窒素ガスの過流を吹き付けるという独自の技術によって25ミクロン厚のドーム成型を実現しており、日本の折り紙細工にヒントを得たダイヤモンドエッジパターンと補強リブを組合わせて優れたレスポンスを獲得しています。
アッテネーターには音質劣化の少ないストラッピング・バスバー方式を採用しています。
エンクロージャーは、回折効果による影響を考慮しラウンドバッフルを採用しており、素材には高密度パーチクルボードが用いられています。また、表面仕上げは天然チーク仕上げとなっています。
さらに、グリル枠での反射によるレスポンスの乱れを防ぐため、独自のフローティング構造を用いたフローリンググリルを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:36cmコーン型(LE14H-1) 中低域用:20cmコーン型(108H) 中高域用:13cmコーン型(104H) 高域用:ドーム型(044Ti) |
周波数特性 | 30Hz~27kHz -6dB |
許容入力(ピンクノイズ) | 200W |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 400Hz、1.4kHz、5.2kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
外形寸法 | 幅572x高さ1321x奥行362mm |
重量 | 68kg |